Topページ > 投資・資産運用 > 【週次相場展望】トランプ議会演説後は円安進展。来週は3月利上げを意識した相場展開に
公開日:2017年3月5日

<トランプ議会演説に左右された一週間>

【議会演説終了後はリスクオンの展開へ】

先週の市場関係者の注目は、トランプ米大統領の議会演説。先々週の段階では核増強の話も取り沙汰され、先行き不透明感からリスク回避の円買いが進展する展開になった。先週初のマーケットでは、ドル円レートが112円台前半で推移。また、米10年国債の利回りも低下傾向だった。しかし、その流れがトランプ大統領の議会演説後に一転する。翌日3月1日時点でのドル円レートは114円台まで円安進展。同日の日経平均も274円高と大幅上昇で引けている。

 

【米国市場も議会演説を好材料視。日経平均も上昇継続】

1日のマーケットは、米国市場も終始堅調推移。NYダウ平均も300ドルを超える大幅上昇となった。翌日2日の日経平均も、先物にサヤ寄せする形で上昇してスタート。19,500円の節目を突破し、19,563円で大引け。テクニカルで見た持ち合いレンジのアッパーを上放れた。トランプ大統領の議会演説後は日米共に堅調推移となった。

 

【ISM製造業景況指数も好感された】

先週の株価上昇の最大の要因は、トランプ氏の議会演説を受けた安心感にあるだろう。しかし、先週は発表された重要指標の結果も確認しておく必要がある。特に、ISM製造業景況指数の数値改善は顕著だ。米国のファンダメンタルズが引き続き良好であることが確認出来る。ISM製造業景況指数、2月の数値は57,7まで改善。6ヶ月連続の上昇を記録した。また、18業種中17業種が2月の活動拡大を報告。この数字は2014年8月以来の高水準である。トランプ議会演説もさることながら、好調なISM製造業景況指数の数値も、マーケットが好感する要因となった。

 

〈3月利上げを織り込みつつあるマーケット。波乱のない一週間を想定〉

【3日のFRB議長講演では3月利上げを示唆】

3日に行われたイエレン議長の議会演説では、3月利上げを示唆した。この発言を受けて、市場関係者のほとんどが3月利上げを想定し始めている。現状では、3月利上げが市場のコンセンサスと言っても過言ではないだろう。ISM製造業景況指数の数値改善が顕著なこともあり、2月雇用統計がよほどひどい内容にならない限り、利上げに踏み込むだろう。3日の講演を受け、マーケットは急ピッチで利上げを織り込みつある。それは各種マーケットの値動きを見ても明らかだ。よって、日米共に3月利上げの決定は大きな波乱要素にはなり得ないと想定する。

 

【調整を挟みながらも、金融株主導で相場を引っ張る展開を想定】

ここもとのNYダウの値動きを考えると、そろそろ調整が入ってもおかしくない水準だ。週末に雇用統計も控え、積極的な上値追いは限られるだろう。しかし、金融株には注目しておく必要がある。トランプ氏の経済政策と米国の利上げ効果で、好材料はツインアクセル。また、トランプ氏は金融規制緩和にも積極的に取り組んでおり、米国の金融機関にとっては引き続きポジティブな展開が想定される。米国株の上昇を引っ張るとすれば、金融株主導の上昇になると想定する。

 

【国内は引き続き米国利上げに一喜一憂する展開を想定】

先週末の日経平均は、小幅ながら19,500円を割り込んで取引を終えている。週末にメジャーSQを控えるが、19,500円処での値固めを想定する。個人的には、大きな波乱要素にはならないと想定する。個別では、中小型のテーマ株が物色対象になるだろう。安倍首相の任期が正式に連続3期9年に延長されることから、第四次産業革命関連が引き続き物色対象になると想定。直近で押し目を作っているフィンテック関連には要注目だ。

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