Topページ > 投資・資産運用 > “往って来い”の一週間。終止海外動向に左右される展開
更新日:2017年3月1日

狭いレンジでの値動きに終始

先週のマーケットは終始米国の動向に左右される展開に。20日のニューヨーク市場はプレジデンツデーで休場。海外フローも限られ、週初の出来高は15億株割れ。東証一部の商いは今年最低と、低調だった。為替も週初より円高トレンドで、リスクオンムードが高まらなかった。主な理由は、22日にFOMC議事録の公表を控えていたこと。内容は「かなり早期」の短期金利引き上げを示唆。マーケットは、3月利上げの可能性をあらかじめ織り込んでいた為、波乱要素にはならなかった。実際に、議事録公表後の米国市場は上昇して大引け。国内市場も小動きに終始した。

東芝は一時大商い。資金は中小型株へシフト

大型株の値動きが冴えない中、個人の資金は中小型株に集中した。引き続き、Ai関連には押し目で積極的な買いが観測された。メタップス(6172)は3,100円台を回復。日本サードパーティ(2488)やデータセクション(3905)も堅調推移だった。一方で、フィンテック関連は強弱まちまち。底堅い推移を見せたインフォテリア(3853)に対して、ここもと好調だったGMOペイメントゲートウェイ(3769)は軟調推移。東証一部市場を見てみると、東芝(6502)が大商い。23日には商いを伴い、22%を超える大暴騰。短期筋の資金フローも確認され、“サヤ取り合戦”が行われた。

今週はトランプ議会演説に注目。核戦力増強発言が“地雷”になる可能性。

週末の米10年債の利回り低下がリスクオフを示唆

個人的には、今週も積極的な上値追いは限られる可能性が高いと想定する。その要因の一つに、週末の米10年債利回りの低下が挙げられる。為替を見てもドル円レートは112円台まで円高進展。即ち、安全資産が買われているのである。よって、今週初も小動きでの値動きが継続するだろう。また、米地区連銀経済報告(ベージュブック)やイエレンFRB議長の講演も控え、それぞれの結果を見極めたい思惑が強い。国内、国外共に、市場参加者は限られる展開を想定する。

結局はトランプ大統領の発言待ち

今週は重要イベントが相次ぐ一週間に。しかし、市場関係者の一番の注目は28日に予定される、トランプ氏の議会演説だ。基本的には、マーケットにフレンドリーな発言を想定する。ドット・フランク法の撤廃を柱にした金融規制の緩和、法人減税、あるいは、積極的な財政出動。これらの施策に向けた具体的な発言があれば、市場はポジティブに反応するだろう。一方で、核戦力増強の話が出ることは悪材料。市場に先行き不透明感をもたらす形で、米国債の利回りをさらに低下させるだろう。ドル円レートにも注視する必要がある。リスク回避姿勢の高まりから、急激に円高が進展する可能性がある。“核界隈”の話題はリスクオフへのシグナルになる可能性が高いと言えるだろう。

 テクニカルでは19,500円の壁を超えられるかがポイント

ここもとの日経平均は狭いレンジでの値動きに終始。ボックス相場の様相を呈してきた。膠着間が根強く、現状の推移が継続されると、テクニカル面から悪化する可能性が高い。そろそろ19,500円の壁を突破しておきたいところだ。個別動向を確認すると、この壁を突破出来ないようだと、主力株への回帰は難しい。一方で、ジャスダック市場、マザーズ市場は堅調な為、今週も引き続き旬のテーマ株が物色対象になるでしょう。先週、木曜日に発表された2月第3週の投資部門別売買動向では、海外勢の売越額が763億円。今年の売越額としては最小値を記録した。年初から続いた大幅な売り越しも、ピークアウトに向かう可能性がある。よって、需給面は少しずつ改善傾向にあると言えるでしょう。あとは、トランプの発言待ちと言ったところになりそうだ。(Finanza代表 徳田 陽太

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