Topページ > 投資・資産運用 > 【週次相場展望】下押しリスクも限定的だが、上伸期待も薄い。持ち合いレンジでの推移を想定
公開日:2017年3月18日

〈3/13-3/17:米国利上げも円安進展には結びつかず〉

【利食い優勢でスタート】

週初の日経平均は、先週末の大幅上昇を受けて利食い優勢でスタート。売り一巡後はプラス件で推移するものの、14日に控えるFOMCが意識され、積極的な売買が限られる展開に。一方で、FOMCで利上げが行われることは、マーケットもすでに織り込み済み。よって、下値も限定的。積極的な売買は控えられたものの、下を売り込む流れにはならなかった。

【FOMCでは想定通り利上げ決定。ペースは年3回を維持】

14-15日の日程で開催されたFOMCを通過した安心感から、マーケットにも資金回帰。水曜日まで2兆円に届かなかった売買代金も、木曜日以降は2兆円の大台を回復した。注目のFOMCでは市場のコンセンサス通り、政策金利の引き上げを決定。しかし、利上げのペースは従来通りの3回で据え置かれた。これを受け、為替は円高進展。市場では利上げペースの拡大が示唆されていただけに、ドルをショートする動きが進展した。

【個別材料に左右される展開】

個別の動向を見てみると、週初より輸出関連等の主力株が弱い。週初は三菱UFJ(8306)等の金融株の一角も売られた。しかし、内需株は総じて堅調推移。為替の影響を受けない企業が物色対象になった。ここもと注目されていたGMOペイメントゲートウェイ(3769)は個人情報流出の可能性を示唆し、週初よりストップ安の売り気配。東芝(6502)についても、東証が15日付で管理銘柄に指定。急反落した。一方で、マーケットはIPOラッシュに突入している。16日上場の糸井重里氏率いるほぼ日(3560)は初日に値がつかず。17日に付けた初値は5,360円で、公募価格の2.3倍を上回った。

〈3/20-3/24:下値は限定的も上伸も望みにくい〉

【重要イベント通過で投資家心理は悪くない】

注目のFOMCでは市場のコンセンサス通り政策金利を引き上げ。日銀金融政策決定会合でも大方の予想通り現状維持を決定。さらに、オランダ議会選挙についても予想通り無難に通過した。よって、投資家心理は悪くないと想定される。特に、米国市場では再度上値にチャレンジする展開になる可能性が高いだろう。先週のマーケットでは、利上げペースを3度に据え置いたことがドルショートにつながった。適度なドル安は、米国市場にとってもポジティブに作用すると想定する。

【基本的には狭いレンジでのボックス圏推移を想定。政治リスクには要警戒】

国内は為替動向に左右される展開が想定される。FRBが利上げペースを3回で据え置いたことは円高材料。利上げと共に、3回の利上げもマーケットは織り込んでいたため、更なる円安進展にはそれなりのサプライズが必要だった。よって、今週も円安は進展しない可能性が高い。一方で、日経平均は先週時点で19,500円台での値固めに成功している。森友学園問題で政治不安が表面化しない限りは、下押しリスクは少ないと想定する。いずれにせよ、23日に予定される籠池氏の証人喚問には注目する必要がある。

【IPOラッシュ本格化も中小型株のトレンド変化には要注意】

ここもと個人投資家中心に物色対象になっていた中小型株。しかし、そのトレンドにも徐々に変化の兆しが見えつつある。先週末より中小型株は利食い優勢。週末には前日のリバウンド分を帳消しにしている。16日に発表された3月第2週の投資部門別売買動向を見ると、個人は3週連続売り越し。売り越し額も増加し、975億円を記録。先週の中小型株の動向を見ると、個人の売り越しはまだピークアウトしていない可能性があると言えるだろう。来週のスケジュールを確認すると、20日は祝日のため休場。21日以降はIPOラッシュが本格化する。注目は「一風堂」で有名な力の源ホールディングス(3561)だろう。業種に目新しさはないものの、市場の注目度は抜群。また、時価総額も60億程度でそれほど重い案件ではないだろう。

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