Topページ > 投資・資産運用 > FPが提案する、45歳エリートサラリーマンのための投資ポートフォリオ実践例
更新日:2016年12月29日

高収入で手元資金に余裕がある会社員ですと、その資金力を活かして株式等でリスクを取りながら資産を殖やすための投資に取り組んでいる方も多いことでしょう。ただこの投資、ご注意いただきたいのが、投資のアクセルを踏みっぱなしで、ブレーキの存在を忘れてしまうことなのです。投資は、ある時期がきますと「守り」も選択肢ながら、育てる感覚が大切になります。今回は、すでに投資実行中の45歳のエリートサラリーマンの事例を通して、投資のアクセルとブレーキの操作方法について解説します。

事例:エリートサラリーマンのプロフィール

  • 夫45歳、妻45歳、子どもなし
  • 共働き(夫:会社員、妻:パート)
  • 夫:年収1200万円(60歳まで)、妻:100万円
  • 金融資産3000万円
  • 金融資産はすでに投資をしている(内訳:預貯金500万円、投資資金2500万円)
  • 60歳時の金融資産残高目標1億円

投資の基本は目標が達成できればブレーキをかける

今回の事例から、仮に60歳時の運用資産残高1億円を目指して、投資資金2500万円の内7割は株式に配分し、投資のアクセルを踏んでる状態とも言える積極運用を行っていたとします。他の生活資金等の条件にもよりますが、60歳時までの運用成績が年率7%達成できたとすると、60歳時の金融資産残高1億円というのは難しいことではないでしょう。

60歳時に1億円確保でき、60歳以降、この1億円を2%ほどで運用しながら取り崩す場合、月30万円ちょっとの資金を約40年間受け取ることが可能です。退職後の生活を考えた時に、年金等で足りない部分については、月30万円ほどあれば十分カバーできそうとなれば投資のブレーキをかける時期にきたと言えます。

どうしても「へたに」資産運用で大きな成功体験をしてしまうと、本来の投資の目的が達成した後も、同じペースを狙いたくなるものです。少し脅すようですが、目標達成後も株式に7割、配分した投資を継続した場合、市場環境によって簡単に1割や2割、時には半値になることありえます。この1億円が退職後のゆとり資金の原資となるべく育ててきたものであれば、楽しく使いながら、しばらくは(10年以上)使わないであろう資金を投資資金と位置付けて、運用方針を組みなおす必要があります。

組みなおし後の投資資金の運用目標をしては、3%~4%をおすすめします。

3%~4%を目指すための運用商品のポートフォリオ

では、あくまでも一例ではありますが、低コストで実績もあり、多くの金融機関で取り扱っている金融商品の中から約3%~4%の運用利回りを目指すための具体的商品の組み合わせを紹介させていただきます。

  • 日本株式  5% ETF:TOPIX連動型上場投資信託(銘柄コード1306)
  • 先進国株式 15% SMTグローバル株式インデックス・オープン
  • 新興国株式 5%  SMT新興国株式インデックス・オープン
  • 先進国債券 60%  SMTグローバル債券インデックス・オープン
  • 国内REIT 5% NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(銘柄コード1343)
  • 海外REIT 10% SMTグローバルREITインデックス・オープン

ちなみに過去のデータであり将来の運用成果をお約束するものではありませんが、過去5年間このポートフォリオで運用した場合の成績は7.2%でした。価格変動幅を抑えて安定性を重視する商品選定の判断基準は、債券の資産配分を6割と高めに設定し、残りの資金は、今後の物価上昇リスクにも備えるため国内外株式、国内外不動産に分散配分しています。

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以上、資金に余裕があるエリートサラリーマンの事例を通してお話しさせていただきました。余裕資金があり投資に自信があるという方は、投資のブレーキをかけることを忘れてしまいがちです。投資のブレーキには大切な資産を守る効果があります。その点をしっかり意識していただき、今回のお話しが皆さんのゆとりある生活資金作りのお役に立てたら幸いです。