Topページ > 投資・資産運用 > お釣りを投資に回せるアプリが登場、果たしてお金は増えるのか
公開日:2017年2月18日

資産運用に関心はあっても、なかなか初めの一歩が踏み出せない人は多いようです。理由のひとつに、「まとまった資金が用意できないから」というものがあります。確かに、ある程度の資金があったほうが、リターンのメリットも大きくなるので運用の面白味は増します。しかし、資金作りをしている間にも時は過ぎてゆきます。時は金なり。実は、少額から手軽に資産運用ができるアプリが、この春からリリース予定です。今回は、新しいアプリの仕組みを解説します。

今話題の、おつり投資ができるアプリとは?

世の中に貯金法は数々ありますが、「おつり貯金」をしたことはありますか?おつり貯金とは、外出先での買物は紙幣で支払って、帰宅したらおつりの小銭は貯金箱に入れて貯める方法です。ちりも積もれば山となり、意外と貯まった経験を持っている方も少なくありません。

おつり投資のアプリは、そんなおつり貯金の感覚で投資ができる手軽さが大きな特徴です。スマートフォンにアプリをダウンロードし、クレジットカードや電子マネーの支払いの端数を投資にまわします。支払いは100円単位として、100円未満の端数がおつり投資になります。たとえば、280円の買い物を電子マネーで支払ったら、電子マネーからは300円引き出され、280円は支払いに、20円は投資資金になる計算です。

2017年春にリリース予定のアプリは、WealthNavi が開発しているものと、TORANOTEC株式会社が提供するトラノコの2つが発表になっています。

英国ではすでに始まっている、おつり投資

2016年8月から、Moneyboxが提供している同様のサービスでは、英国在住の18歳以上の人が対象です。若い世代にとってハードルが高くなりがちな投資ですが、シンプルで手軽にできることで、若年層にも投資がしやすくなっています。たとえば、2.4ポンドのコーヒーをクレジットカードやデビットカードで購入したとすると、銀行口座からは端数が切り上げられた3ポンドが引落とされ、おつりの0.6ポンドはMoneyboxの口座に入金されます。

たまったお金は、毎週水曜日の正午に引き出され、翌々日の金曜日には投資口座に送られて、有名投資会社のファンドに投資されます。投資の最低金額は1ポンド(=約142円、2017年2月13日現在)。これなら気軽に始められますね。また、投資資金を貯める方法はおつりだけではなく、週単位で決めた金額を口座から引き落としにすることも可能です。さらに、一括入金も選べるようになっているので、状況にあわせてフレキシブルに運用できるようになっています。

気になる手数料は2種類。定額のFixed Monthly Fee が月額1ポンド、投資額に連動するPlatform Fee がMoneybox に年間投資額の0.45%と投資会社に0.23%(各社平均)かかります。

チェックすべきポイントは?

さて、WealthNaviのアプリもトラノコも、アプリをダウンロードできるのはもう少し待たなくてはなりませんが、実際に利用を始める前に気をつけたいポイントをいくつか挙げてみました。

決済との連動性

決済に使うクレジットカードやデビットカード、電子マネーを登録することになりますが、その後、手間がかからず投資へまわせるかどうかは大切なチェックポイントです。おつり貯金もおつり投資も、いつの間にか貯まっているのが嬉しいですよね。手軽でなければ魅力も半減です。

投資の手数料

少額とは言え、投資であるからには手数料が必要です。WealthNaviでは、500円単位で投資にまわします。投資先はロボアドバイザーによる判断で、株式や債券など世界1万1000銘柄の上場投資信託(ETF)で運用をしていきます。ロボアドバイザーとは、個人に合わせて投資先を自動的に決めてくれる、投資支援のサービスです。

またトラノコでは、高品質なアクティブ運用を提供するとニュースで発表になっています。アクティブ運用とは、市場平均を上回るリターンを目標にした運用スタイルで、手数料が比較的高く設定されることに注意が必要です。

NISA対応の有無

日本のNISAは英国のISAを参考に作られていますが、英国のおつり投資ではこのISAに対応しています。そのため、年間投資額の範囲内であれば非課税になるメリットを受けることができます。せっかく投資で増やした資金なら、非課税枠をしっかり利用したいものですが、日本のおつり投資でもNISAに対応するかどうかは発表されていません。NISA対応の有無もしっかりチェックしましょう。

何事も、まずは始めてみることが大切です。少額から始められるおつり投資、始めの一歩にちょうどいいかもしれませんね。