Topページ > 投資・資産運用 > 実例含め簡単に解説、モメンタム投資の特徴と注意点とは?
更新日:2017年5月11日

モメンタム投資とは、「勢い」のある銘柄に投資することです。業績モメンタムが強いもの、チャートでいう株価モメンタムが強いもの、の両面から、モメンタム銘柄の探し方と投資法をお伝えします。

はじめに

モメンタムとは「勢い」という意味です。モメンタム銘柄とは、企業の業績や株価、またはその両方とも勢いがあり成長している銘柄のことをいいます。成長に勢いがある間は保有し、モメンタムが鈍化し始めると売却します。モメンタム銘柄には大きく分けて二つあり、業績モメンタムが強いもの、チャートでいう株価モメンタムが強いもの、があります。

通常、モメンタム投資法というと、成長株投資法の一つで、業績を無視し、株価チャート・パターンだけで投資する方法が解説されています。もしくは、もう少し広い意味で、PERなどのバリュエーションを無視して、業績・チャート共に勢いのある銘柄に投資する方法をいいます。今回は、業績、チャート両方からモメンタム銘柄の探し方と投資法をお伝えします。

業績面からアプローチ

まずは業績面からモメンタム銘柄を探してみましょう。

企業が収益を大きく伸ばす時は、投資家が利益を手にするチャンスでもあります。業績に連動して、株価が大きく上昇することがあるからです。ここに、大事な見るべきポイントがあります。その企業の業績が増収・増益であることはもちろんですが、加えて利益の伸びが「加速」している銘柄に注目します。「加速」というのが重要です。投資家に利益をもたらすお宝銘柄は、株価が上昇し始める前か上昇時に利益の加速がみられるからです。

では「加速」している銘柄をどのように探すのでしょうか。

それは、四半期ごとの、前年同期比でEPS(一株あたりの利益)の伸びを比較します。これは決算短信で確認することができます。

例えば、ある会社の本決算は前年同期比で10%増加し、その後、第1四半期で20%、第2四半期で25%、第3四半期で30%増加したとします。このように、四半期決算ごとに加速して伸びが高い率で増加していれば、年間の利益にも反映されます。

株式市場の大半を占める機関投資家はEPSの伸びを重要視していますので、EPSの伸び→機関投資家が参入→株価を押し上げる、など好循環が生まれます。

EPSの伸びに加えて、売上高の四半期ごとの成長と加速を確認しましょう。株価が大きく上昇するためには、売上の好調推移があってこその強い利益成長が望めます。売上と利益のモメンタムの強さを銘柄選択の条件にすれば、大きな利益を手にする可能性が高まります。

株価チャート面からアプローチ

今度は株価チャート面からモメンタム銘柄をみてみましょう。

モメンタム投資は、業績や株価の水準ではなく、株価の「勢い」だけを見て銘柄に投資をすることです。いわゆるトレンドに沿って投資を行います。テーマ株や材料株などが対象となりやすいです。それらは業績を離れて、PER(株価収益率)が100倍を超えることもあり、株価が一方通行的に急激に上昇します。上手く上昇トレンドに乗れれば短期間で大きな利益を手にする可能性があります。しかし、一方で、上昇トレンドが鈍化すると、急激に下落して長期的に低迷しやすい傾向があります。

オシレーター系(相場の「買いすぎ」「売りすぎ」などの過熱感を表す)のテクニカル指標の一つに「モメンタム」というものがあります。モメンタム投資の場合は、こちらの指標を利用し、株価の変動のモメンタム(勢い)を判断します。「モメンタム」指標は、現在の株価から過去の一定の日の株価で求めます。モメンタムの値が大きいほど、株価の上昇に勢いがあります。

モメンタム=当日の終値ーN日前の終値

モメンタムがゼロ以下からゼロ以上に上抜けすれば買いタイミング、ゼロ以上でさらに上昇なら強気相場と判断します。

株価が上昇しているにもかかわらずモメンタムが横ばいの場合、上昇率は低下してきていることを表します。

スタートトゥデイ<3092>の場合

スタートトゥデイ<3092>で確認しましょう。ZOZOTOWNを展開する同社は、2016年12月に安値をつけてから上昇トレンドに転じています。「モメンタム」を確認してみると、ゼロを以下からゼロ以上に上抜けし、さらなる上昇を描いています。このように株価チャートでモメンタム銘柄を見つけるには、まずは上昇トレンドであること、「モメンタム」はどうなのか、加えて出来高も伴っているのか、の三つをチェックすると良いでしょう。

(出所:楽天証券マーケットスピード画面より)

モメンタム投資の注意点

モメンタム銘柄への投資は、材料やテーマによって投資家の注目を集め、出来高が急増し、短期的に株価が大きく上昇する傾向にあります。いわゆる「買うから上がる、上がったから買う」という状態です。

大きな利益を期待できる反面、リスクも大きく、成長の鈍化がみられると、途端に出来高の減少とともに勢いが無くなり下落に転じます。例えば、ガンホー・オンライン・エンターテーメント<3765>はスマホゲーム「パズル&ドラゴンズ」の大ヒットによって2013年5月に株価が急騰しましたが、その後増益率の低下や、次のヒット作が見当たらず、株価は急落したまま現在も低迷しています。そのため、損切りのルール化などリスクをコントロールすることが、投資する上では大変重要になります。

(出所:楽天証券マーケットスピード画面より)

まとめ

モメンタム投資法は業績面から、株価チャート面から、または両方など、様々あります。これまでお伝えしたモメンタム銘柄の投資ポイントを参考に、リスクコントロールを意識しながら、ご自分なりの投資を行ってみて下さい。

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