Topページ > 投資・資産運用 > 【はじめての株式投資】第2回:株式投資で必要なディシプリン(規律)
更新日:2017年5月25日

「どうやったら株の常勝トレーダーになれますか?」とよく聞かれる。「どうやったらプロ野球選手になれますか?」という質問に近い。夢に向かって努力するしか方法はないのだが、普通の人はどんなに練習したってイチローにはなれない。それと同じで常勝トレーダーには簡単にはなれない。彼らは才能がある上に、誰よりも努力をしている。ただ、イチローにはなれなくてもプロ野球選手に近づく方法はある。草野球を楽しみたいだけなら、今回はこの先を読む必要はない。

イチローが重視しているのはルーティン

イチローが試合の前に時間をタップリかかけて、決まった準備運動をしていることは有名だ。バッターボックスに入る前も素振りなどの必ず同じルーティンをやる。

準備運動もしないで株式投資をはじめたら、たまたま勝つことは出来ても、なかなか常勝トレーダーにはなれない。株式投資でルーティン、準備運動といえば、まずは世界の金融市場で何が起こっているかを知ることだ。金融界で運用に携わっている人達は、必ず朝準備運動代わりにやっていることがある。日本経済新聞を読み、5時45分からテレビ東京の「モーサテ」を見ることだ。海外で起きていること、その日の株式相場で大事なイベントなどはだいたいカバーができる。今はすぐれたメールサービスもあるので、株式相場に関する日々の動きをフォローするメールを必ず読むようにしたい。株式相場は美人投票なので、今どんな人が人気なのか知っておくことは重要な作戦だ。

勝ち組に必要な5つの習慣

イチローだって最初は初心者、必要以上に株式投資に神経質になる必要はない。「はじめての株式投資 第1回」で説明したように身の回りで感じた銘柄に投資していくことで経験値を上げていこう。経験を繰り返すうちに、自分が得意なスタイルが判ってくる。まずは自分のスタイルを決めることだ。イチローが松井のマネをしても無理だし、松井がイチローのマネをしても無理だ。自分にあったスタイルを確立していくしかない。

感性重視の短期トレードが得意なのか?仕事が忙しいので長期でないと無理なのか?テクニカル重視のほうが得意なのか?ファンダメンタルズ重視のほうがいいのか?といった自分にあうスタイルがだんだん見えてくる。

勝ち組に必要な5つの習慣を紹介しておこう。この習慣を身につけ、ブレない投資スタイルで「自分の勝ちパターン」さえ確立できればもうプロ予備軍だ

株式投資で必要なディシプリン(規律)

ディシプリンと言う言葉はあまり聞いたことがないかもしれない。運用の世界、特に投資顧問で人のお金を預かるときによく使う言葉だ。預かった大切なお金を博打するのでなく、スタイルを決めて、大きな損(ドローダウン)をださないように、投資のリターンを最大化するスキルがあることを称してディシプリン(規律)ができているという。プロになるための最低限のディシプリンの2つだけは覚えておいて欲しい。これさえ出来れば株式市場はそれほど怖いものではなく夢があるということが判るだろう。

1.ロスカットだけは必ずやる

プロになりたかったらロスカットだけは絶対に必要なディシプリンだ。これがすべてと言ってもいいかもしれない。ロスカットが出来ない常勝トレーダーなど見たことがない。評価損も実現損もプロにとっては同じ事。持っていればいつか戻るという発想は捨てること。ポジションを塩漬けにすることでチャンスに買い出動できないという収益機会の損出のほうが痛い。自分が損してもいい許容範囲のロスを決め、それに準じて1銘柄のロスの限界を決めて機械的に処理して欲しい。「この銘柄だけは別」などという、「銘柄惚れ」でだいたい取り返しがつかなくなる。目安としては5%程度の損失をロスカットにするといいだろう。

2.ポジションマネジメント

ロスカットの発想と同じだが、自分の運用資金から最大損失の金額を決め、ドローダウンという自分で受け入れ可能な最大の損出を防ぐことが、ポジションマネジメントだ。経験した人ならわかるだろうが、株式相場が上げ相場になれば、儲けるのは意外と簡単だ。だとすれば大きな損失さえしなければ、トータルでは必ず勝てる。ポジションをしっかりマネジメントすることは重要なディシプリンだ。 常に信用取引でレバレッジを掛けてフルインベストメントだと必ずいつかは負ける。下げたときの追い証があるのでだいたいは底値で投げざるを得なくなる。ポジションマネジメントは、銘柄選択より重要だろう。

【連載予告】

2回目:投資で一番大事なディシプリン
8回目:スクリーニングができれば銘柄ピックは簡単
9回目:決算はもっとも大事なイベント

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