Topページ > 投資・資産運用 > 格言が教えてくれる株式投資の極意「人の行く裏に道あり 花の山」
公開日:2017年5月2日

このコラムは奇しくも桜が開花する時期に執筆しました。桜の名所はたくさんの人でにぎわいます。でも桜を観に行ったつもりが、見物客を見に行ったと思う事あります。綺麗な桜をのんびり観たい。そんな時、路地裏や名所から少し離れた所に、一本の綺麗な桜の木に出会う事があります。今回はそんなお話です。

格言が教えてくれる、株式投資の極意

逆張り

逆張り(ぎゃくばり)という言葉をご存知でしょうか?相場のトレンドとは逆行して投資する手法をいいます。一般的に、人は人気が上げっている時に興味を持ち、下がっている時に興味を失います。投資に置き換えると、価格が上昇している(良い相場)局面においては買う人が増え、下落している(悪い相場)局面においては、売る人が増えます。トレンドに合わせた投資手法を順張り(じゅんばり)といいます。なぜ上昇局面で買うのかを考えると、

価格が上昇している局面において、買った資産は、(含み)利益が増えます。反対に価格が下落している局面においては保有している資産は、損失が膨らむ(または利益が減る)ので、損失が増える前に売るのが得策と言えます。逆張りの場合、本来、価格が上昇している局面においては保有している資産は、(含み)利益が増えるので、その時点で売る事は、それの利益を放棄するとも言えます。反対に価格が下落している局面においては保有している資産は、(含み)利益が減る、または損失が膨らむので、買う必要はないとも言えます。

では、逆張りのメリットは何でしょうか?

 逆張りのメリット

景気サイクル・景気循環という言葉をご存知でしょうか?言葉を知らなくても、不景気や好景気が繰り返されている事は、経験的に知っていると思います。景気サイクルは簡単に言うと、好景気と不景気を繰り返す事を言います。これは株価も同じで、上がり続ける、下がり続けるものではなく、いつかは頂点や底に到達します。そしてトレンドが変化します。逆張りとは、そのトレンドの変化を先取りしているとも言えます。つまり下落局面においての買いは、トレンドが上昇に変化した時はチャンスになります。そしてあとは頃合いを見て、売れば利益が確保できます。私見ですが、希望する価格が同じ場合、上昇局面と下降局面では、下降局面に方が買いやすく、上昇局面のほうが売りやすいと言えます。一般的に上昇局面においては買いたい人が売りたい人よりも多く、下落局面においては、売りたい人が買いたい人よりも多いからで、少ない方が有利な条件で売買しやすいと言えるのが理由です。人と同じ事をしていたら、人を上回ることは難しいのは、相場だけに限った話ではありません。

参考までに、株価変動と出来高の一般的な例を、某食品メーカーの週足チャートと出来高の図でご案内します。株価が大きく動く時、出来高が増える傾向にあるのがわかりますでしょうか?特に上昇局面においては出来高が増える傾向があります。また、注目される材料(株価を動かす要因、例えば決算情報や新事業発表など)が出ると、投資家は投資行動を起こす事が多々あり、その結果、出来高が増え、株価が変動します。

損切り、利益確定の売り

以前のこのコラムで、「頭と尻尾は猫にくれてやれ」の話をご紹介しましたが、この格言には深追いをしないという意味がありました。つまりどこかで見切りをつける必要があるとう事です。今回の格言もこれに通じるものがあります。トレンドが明確な時は、上がり下がりがどんどん進みます。こういう時はどこかで見切りをつける必要があります。そうしないとどんどん損失が膨らむ可能性があるからです。下落局面で見切りをつける事を損切りといいます。損切りは、例えば購入時の株価より20%以上下落をしたら機械的に売却するという様に、損失が膨らむ前に見切りをつけます。また、トレンドの変わり目はその時はつかみづらく、後から判明するものなので、上昇局面においては、一定額の利益が出た所でそれを確保するための売り(利益確定の売り)を行い、追いかけすぎた結果、いつのまにか損失していたり利益が少なくなっていたりする事を防ぎます。人の行動や意見に惑わさない方法として、損切りや利益確定の売りをできるようになるのが、賢い投資家だと私は思っています。しかし、それがなかなか難しいのが投資の妙とも言えます。

まとめ

「人の行く裏に道あり 花の山」は、人が注目している銘柄だけではなく、まだ注目されていない銘柄にも目を向けると、いい掘り出し物があるという意味があります。どちらかといえば本来はそっちの意味で使われる事が多いです。今回は、その銘柄について、人が着目している所と違う所に目を向けてみるという意味も込めて「逆張り」の案内をしました。投資には王道がないと言われています。投資家それぞれに独自の投資手法、投資方針を持ち、あえて注目を浴びている銘柄を避ける人もいます。天邪鬼(あまのじゃく)かもしれませんが、そこに投資の醍醐味が隠れている事があります。私も人の行く裏にある花の木を探すのが好きなひとりです。

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