Topページ > 投資・資産運用 > 格言が教えてくれる株式投資の極意「金のなる木では生きぬ、汗をやらねば枯れていく」
公開日:2017年4月27日

「金のなる木」が本当にあれば、欲しいですよね。そして大切に育てますよね。でも金の実をつけるためにはどうすれいいでしょうか?汗をやるというのは、もちろん汗を肥料にしろという意味ではなく、汗をして大切に育てろという意味です。まず汗をする事。そしてどのように汗をするか。この格言は、その2つの大切なことを教えてくれています。

格言が教えてくれる、株式投資の極意

常に汗をかいて学ぶ事、情報収集する事

木は何もしなくても育つ、訳ではありません。水や日光、良質な土、栄養分が必要です。雑草や害虫の処理もしなければなりません。一言でいうと手入れが必要です。額に汗をして、大事に育てて初めて木は実をつけます。資産運用においても同じ事が言えます。

お金は保有しているだけでは増えません。量は減る事がなくても、価値は落ちる事があります。だから価値を落とさないためにも、資産運用が必要です。しかし、資産運用には、常に情報収集や分析、新たな投資手法、新商品、新制度などの知識を得る、勉強するなど弛まない努力が必要です。どんな投資の名人になったとしても努力を怠ってはその腕は錆付いてきます。もちろん、資産運用では利益を得る事もあれば、損失を被る事もあります。その失敗さえも糧にして、次の資産運用への知識や経験をアップデートしています。

天才は天才であり続けるために努力をしています。努力に勝る天才はありません。

アップデートして相場観を高めよう

では、どういう所で汗をかけば良いのでしょう。「学ぶ」「慣れる」「活かす」の大きく3つの事です。学ぶ事はたくさんあります。投資手法や投資のルール、世の中との関連性など多岐にわたります。投資のことをひととおり学んだら次は実践して投資に慣れます。実践して成功した事、失敗した事を次に活かします。そして、また必要な事を学び、投資の知識をアップデートします。

学んで慣れて活かす事として「相場観」というのを挙げてみましょう。相場観とは、簡単に言うと株価がこの先上がるのか下がるのか?その根拠についての独自の考え方の事をいいます。例えば、ある飲食店の雰囲気や出店状況などから、この企業は将来伸びると予想した場合、今のうちに買っておこうというものです。

ちょっとした小ネタですが、テレビなどで東京八重洲にある証券会社の株価ボードの前で投資家にインタビューするシーンを目にする事があると思います。現在はみずほ証券八重洲支店ですが、1997年以前は山一證券の八重洲支店でした。1997年の夏に私がここの前を通った時、山一證券でなくなっている事に気づきました。テレビでインタビューする映像が良く出るこの店舗は、広告費を出さずに広告してもらっているようなものです。その店舗を他社に譲渡するのは、よっぽどまずい状況だと直感的に思いました。実際その年の11月に山一證券は倒産しました。ちなみに私がかつて勤務していた三洋証券も同じ月に倒産しました。私の相場観(という程のものでもないが)の一例です。

投資家にはそれぞれの相場観というのがあります。ただどの相場観も完璧なものは存在しません。精度を高めるためには、新しい情報・投資手法、分析方法などを収集し、自分の相場観をアップデートして行く事が大切です。そこには新たな発見やいままで気づかなかった欠点が顕在化する事があります。

私の場合、さきほどの山一證券のような街角の情景と、株主優待の有無とその内容をベースにしていますが、それだけで判断しているわけではありません。景気全体の状況、ろうそく足チャート、などもチェックする独自の相場観を持っています。ただ、最終的な判断は、相場“感”、つまり直感に頼る部分もあります。

株式は木、持っていれば果実が取れる

ちょっと話を変えてみましょう。皆さんがイメージする果実とは、何でしょう?林檎、桃、さくらんぼ、栗、柿、などなど。その木を保有していれば、特別な事がないかぎりその果実を採る事ができます。実をつける木は株式、果実は配当金、と置き換える事ができます。まさしく株式は金(配当金)になる木ともいえます。つまり木を売却すれば、果実は採れなくなります。また木の手入れをしていないと果実をつけない、つまり無配(配当が出ない事)になる事もあります。換言すると実を付けない木を、実がしっかり付きそうな木に代える事も必要だとも言えます。この格言には、保有している木をしっかり見極めようという意味も含まれています。

纏め

話を相場観に戻して纏めにはいります。どんな相場観があってもそれを実行しないと意味がありません。だからといって、闇雲に自分の相場観を信じるのも問題です。また資金やタイミングや投資戦略も考慮していく必要もあります。自分の能力、他人の動向、この2つをしっかり認識しましょう。

「相場の事は相場に聞け」という格言があるように、相場に学ぶ事はたくさんあります。いくらテキストなどで学んだとしてもそれを経験しない事には身になりません。学んで慣れてそして活かす。

資金にもし問題があるのならば、近年では、例えば投資信託がワンコイン(500円)から購入できるといった小口の資金で投資ができる環境が整っています。そういった環境を活かして、ぜひとも株式投資を経験して頂ければと思います。

株式投資は、単に儲けるためだけでなく、企業を通じた社会貢献の場であり、経済の仕組みを知る学びの場であり、世の中の流れを知るスキルアップの場でもあると私は考えています。

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