Topページ > 投資・資産運用 > 格言が教えてくれる株式投資の極意「頭と尻尾は猫にくれてやれ」
更新日:2017年3月24日

「お魚咥えた~ドラネコ♪」という歌詞にもあるように、猫は魚大好きです。最近の飼い猫は、キャットフードなど恵まれた食事をしているようですが、昭和の古き良き時代の飼い猫は、飼い主が魚の真ん中の一番おいしい部分を、猫には頭と尻尾(それと骨)をあげていました。株式投資もおいしい部分をしっかり確保しましょう。そんな格言です。

格言が教えてくれる、株式投資の極意

株式投資のリスク

株式投資について「難しい」「損するのは嫌だ」とネガティブに捉える方もいれば、「儲かるのでしょ」「どうすれば買えるの」と興味を持つ方もおられます。
ただ、株式投資未経験者は「リスク」という言葉を誤解しているように思われます。

リスクとは不確実性という意味です。つまり、損することではなく、変化の激しさを表します。サッカーに例えると、攻撃的な布陣を引いても無得点の時があれば、超守備的布陣でも奇跡的に点を取って勝てる時があるという事です。そして、あらゆるところにリスクは存在しています。私たちは日常生活において、さまざまなリスクを、バランスを取りながら小さくなるようにしています。実は株式投資も同じです。値動きが上下するリスクがあるけれど、そのリスクによる影響を小さくして、利益を確保していく、これが株式投資です。

市場は欲で満ちている?

世の中には色々な考え方の人で満ち溢れています。そして人は間違いを犯します。株式市場も同じです。より多く儲けたい人で満ち溢れています。そして、失敗をします。

例えば、TOPIXの週足チャートを見て、皆さんはどのタイミングで買って、どのタイミングで売りたいですか。もちろん、一番安い所で買って、一番高い所で売れれば、利益は最大になります。株式投資家ももちろんそれを目指しています。では、一番安い所、一番高い所はどのようにして、認識すれば良いでしょうか?それはその時には認識ができず、後から「あの時だったんだ」と解るものです。そして、まだだと思って深追いをし、失敗をしてしまいがちです。プロの投資家は、売買のタイミングを「そろそろだな」という言い方をしますが、「ここだ!」とはあまり言いません。点ではなく線で、タイミングを捉えています。そのころあいを見て売買を実行しています。そして確実に利益を確保しています。換言すると深追いはしないで、おいしい部分だけをしっかり確保する。まさしく、頭と尻尾は猫にくれてやっています。

格言が教えてくれる、株式投資の極意

どうすれば頭と尻尾を猫に上げられるのか?

先ほどのチャートで、「ここ」を「この辺」にすればどうでしょう?最大ではなくても、利益を確保できそうですね。例えば2016年4月当たりで買ったとしましょう。2016年12月辺りで売れば利益は確保できますね。売ったあとも株価は上昇していますが、確実に取るにはいいタイミングだと思います。株式を買う時は、これから上がるはずだと予想して買います。一方売る時は、もうちょっと上がるのではないか?と躊躇しがちです。買う以上に売る時のタイミングが難しいものです。そこで判断を誤ってしまい、利益獲得のチャンスを逃すことがあります。

そういう事を避けるための方法として、売買に目標価格を設定することです。ここまで上がったら売る、ここまで下がったら買う、という事です。そして迷いもせずにそれを実行するのです。そうすることで大きな失敗を減らす事が可能になります。
この目標設定を少し幅を広げますと、買いたい銘柄が見つかった。株価の下がるのを待つがなかなか下がらない。そのうち上昇トレンドに入って買うタイミングを逃す。または買ったけれどなかなか上がらずずるずる下落していく。そういう時にも目標価格を設定しておきます。つまり、買う時だと、ここまで下がったら買うが、下がらずここまで上昇したら買う。売る時だと、ここまで上がったら売るが、逆にここまでさがったら損を覚悟で売る(損切りと言います)、というように2面性でタイミングを用意しておきます。こうすれば、買いそびれもなく、大きな損失も防ぐことができます。

さらに、利益を拡大する方法として、売りの目標価格を更新するという方法があります。これはある程度株価が上昇した時点で目標価格を上げることです。例えば、1,000円で買った株式の目標価格を、上を2,000円、下を800円に設定したとします。株価が1,500円ぐらいになったところで、上を2,500円、下を1,200円に更新します。この後、株価が下落しても1,200円で売れば、200円の利益が確保できます。これを利益確定の売りといいます。

このように株価上昇に合わせて設定を切り上げていくことで、利益を拡大や確保、損失も減らす事ができます。

格言が教えてくれる、株式投資の極意

まとめ

株価は、上昇するものだと私は思っています。だからといって必ず利益が確保できるものではありません。なぜならば、売買のタイミングを間違えると、損失を被るからです。人間には欲があり、そして間違いを犯すものです。でも、学習能力もあります。失敗の経験は次なる糧にもなります。いつしか設定しなくても、株価のトレンドを見て、買うタイミング、売るタイミングが肌感覚で解るようになります。ただ、注意してください。そうなった時が一番危険です。投資家が自分の投資スキルを過信して大きく失敗する時なのです。肌感覚を持ってても、頭と尻尾を猫にあげる気構えは忘れないで下さい。

株式の格言は、投資家にいいヒントを与えてくれます。今回の格言では、一般的に使われる格言だと、「逃した魚は大きい」という所でしょうか?

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