Topページ > 投資・資産運用 > ボーナスを貯蓄から賢い投資にまわそう、FPが進める投資信託の運用方法
公開日:2016年12月29日

銀行預金の利率がとても低い中、効率的に運用するためには投資信託など、高い利回りの商品を活用することが重要です。実際に投信で運用すると銀行に預けるのと比べてどれくらい差が出るのでしょうか、この記事ではシミュレーションも合わせて試算してみます。

ボーナスの時期になると、何に使おうかと考えてワクワクしてくるものですね。一方で、将来のためにしっかり貯めておこうと計画している人も多いのではないでしょうか。そこで、どうせ貯めるなら利回りのいい商品で運用することを検討してみましょう。

銀行に預けておくだけでは資産は増えない

昨今の低金利政策を受けて、国内の預貯金金利は非常に低い水準になっています。メガバンクの普通預金の金利は0.001%と、もはやただの置き場所でしかありません。こういった中で、多少のリスクを取りながら安定的に高い利回りを受け取ることができる商品に注目が集まっており、利回りが高く安定成長を続ける企業の株式や、不動産投資信託(REIT)などへの投資が進んでいます。

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初めて運用する人向けの商品とは?

Problems

もちろん、いきなり株やREITを買えと言われても、何から手をつけていいのかわからないという人がほとんどだと思います。そのような場合、複数の商品・銘柄に分散投資できる投資信託で運用してみてはいかがでしょうか。中でも、初めて投資をする場合、バランス型の投資信託から始めるのが良いでしょう。

バランス型とは投資対象を国内外の株・債券・REITなど複数の投資対象に投資するという、地域と商品双方で分散するようなタイプのものを言います。一つの商品・一つの銘柄に投資すると、成績のいいときはリターンを大きく受けられる一方、成績が思わしくないときは大きな損失が出てしまいます。安定的な運用をするためには、複数の資産に分散投資をすることによってリスクを低くすることが不可欠です。バランス型の投資信託を活用すれば、この分散投資を一つの商品で行うことも可能です。

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 投資信託で運用するのと銀行に預けるのではどれくらい差が出る?

ボーナスから50万円を預金に預けた場合と、投資信託で運用した場合を比べてみましょう(税引前で計算)。ネット銀行の中でも高い利率である0.04%の定期預金に10年(半年複利)預けた例を考えてみます。計算してみると≒502,004円となります。

一方、投資信託で運用した場合はどうなるでしょうか?購入する投資信託によって運用結果は大きく異なってきますが、今回は、個人投資家に人気の「eMAXIS バランス(8資産均等型)」を例に考えてみます。この商品は国内・先進国の株式・債券・REITと新興国の株式・債券の8資産に均等の割合で運用する商品です。

この目論見書によると、2011年1月末から2015年12月末までの5年間における1年騰落率の平均値は12.7%となっています(ちなみに最大騰落率は44.4%、最小騰落率は-9.5%)。単純に、この12.7%で50万円を10年間運用すると1,135,000円になります。

しかし、投資を開始するタイミングによって成績の良し悪しがあり、このシミュレーション通りにはいかないことも多いです。そこで、もう一つのシミュレーションとして、組入商品の値上がりを考慮せず、金利や配当だけでどれだけリターンを得られるか考えてみましょう。この投資信託が組入れている債券の金利や株・REITの配当金から得られる利回りは、平均して約2.98%となります。ここから運用手数料である信託報酬0.54%を引いた年率2.44%で、投資先の株などの値動きを無視して運用した場合、50万円を10年間運用すると複利効果も相まって約636,305円となります。この例では、相場の変動は無視していますが、運用期間が長くなればなるほどブレが少なくなり、安定的に収益を上げることができます。この10年間の複利効果と、長期投資で上下のブレを少なくすることにより、相場の悪化にも対応できる安定的な運用を行うことができます。

投資時の注意点とまとめ

投資信託には買付時のコストや運用中の信託報酬などのコストがありますので、商品選択の際にはコストの安さも重要です。また長期投資で安定的に運用しているとはいえ、リスクを完全になくすことはできません。ある程度のリスクがあることは理解しておきましょう。

これらの注意点を踏まえ、バランス型投資信託を長期で運用してうまくリスクと付き合いながら将来に備えましょう。