Topページ > 投資・資産運用 > 【40歳:共働き夫婦】おススメな投資のポートフォリオを公開
更新日:2017年1月7日

共働きの夫婦と一言で言っても家計状況は様々です。今後の、「こうありたい」と考える目標によっても選ぶべき金融商品は違ってきます。今回は、40歳の共働き夫婦の事例を通して、住宅ローン、教育資金等をカバーし、さらには将来のゆとり資金も作っていくための運用商品の選び方について解説します。

【事例】共働き夫婦プロフィール

・夫40歳、妻40歳、子ども6歳

・共働き(夫:公務員、妻:会社員)

・世帯手取り収入800万円(夫480万円(上昇率1%)、妻320万円)

・夫の退職金60歳時3000万円

・金融資産700万円

・住宅ローン年間180万円返済中(60歳まで)

投資の第一歩は「運用方針」を決定すること

「おススメな投資のポートフォリオ」なんて聞くと、とりあえず手っ取り早く、良い金融商品を教えてくれそう?なんて思われてしまうかもしれませんね?

でも、そうはいかないです。

投資には具体的な商品のことを知る前に、やらなければならないことがあります。それは、ご自身の「運用方針」の決定です。運用方針の決定とは、以下を決めることからです。

・運用資金以外の、生活のための手元資金はいくら確保しておかないといけないのか?

・いくら投資資金(10年は手を付けづにいられるお金)に回せるのか?

・投資資金の運用目標は何%にすべきなのか?

なぜこのようなことが必要かと言うと、これらが決まらないことには、何を基準に商品を選べばいいのか判断できないからです。

そこで、「運用方針」を決定するのに少し面倒な作業にはなりますが筆者が絶対的にお勧めしたいのが、キャッシュフロー分析です。キャッシュフロー分析は、最近ではインターネットを利用して無料で作成できるツールもたくさん公開されています。また有料にはなりますがファイナンシャルプランナーに依頼する方法もあります。

キャッシュフロー分析では、今後の生涯支出が、今後の収入と現在の金融資産で賄っていけるかどうかを見ていきます。賄えない場合には、足りない部分をカバーするために、支出を見直し、収入アップ策を検討し、金融資産運用対策を考えます。

cashflow

このキャッシュフロー表は、事例の40歳共働き夫婦のデータを基に作成しています。

今回はスペースの関係で40歳~50歳までのキャッシュフローをご紹介していますが、筆者は実務では100歳まで作成しています。90歳で金融資産残高がマイナスになる結果となったため、100歳になっても余裕資金が残るように、筆者は3.09%の運用目標を設定しました。

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貯蓄と投資を分ける

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今回の事例では仮に生涯を通して3.09%の運用目標が達成できた場合には、金融資産は60歳以降6000万円を下回ることはなさそうです。

運用目標3.09%は、現在の保有残高700万円と今年1年の収支残173万円を合わせた金額873万円のトータル運用目標です。よって、この資金は、時には取り崩して使うこともありますので全額、投資に回してしまってはいけません。

日々の生活で何かあった時に使うお金と、投資のための資金(10年手を付けなくても良い資金)を分けなければいけません。今回の事例では、以下のように分けてみてもいいでしょう。

貯蓄部分 200万円  想定利率    0.01%

投資部分 673万円  目標運用利回り  4%

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

目標利回り   3.09%

この配分あくまでも一例です。今後5年以上は年間収支をマイナスにするような大きな買い物はなさそうという理由から200万円ほど、いつでも取り崩すことができる資金があれば良いだろうと判断しました。

投資部分の運用目標は長期運用で4~5%が目安

では、これでやっと投資部分の目標運用利回り4%を目指すための具体な運用商品の組み合わせ(ポートフォリオ)を紹介できます。

  • 日本株式  5% ETF:TOPIX連動型上場投資信託(銘柄コード1306)
  • 先進国株式 15%  SMTグローバル株式インデックス・オープン
  • 新興国株式 10%  SMT新興国株式インデックス・オープン
  • 先進国債券 50%  SMTグローバル債券インデックス・オープン
  • 国内REIT 10%   NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信(銘柄コード1343)
  • 海外REIT 10%    SMTグローバルREITインデックス・オープン

商品選定は債券比率を高め、幅広く「国際分散」することで価格変動幅を引き下げることに主眼を置いています。さらには今後の円安による物価上昇リスクに備えるため海外資産比率を高めに配分しています。このような分散投資をおススメする理由は、株式、債券、不動産等の値動きの違うクラスを組み合わせることで、「そこそこ」の収益を狙いながら、値下がり幅も抑制できる効果が期待できるからです。

ただし、今回、ご紹介した運用商品は、低コストで、取扱金融機関も多い、あくまで代表的な商品を使っての組み合わせ例です。今回の例が唯一の答えというわけではありません。資産配分比率を目安に、ご自身の運用方針に合った商品を探していく姿勢が重要になります。

ちなみに上記ポートフォリオの過去5年の平均リターンは執筆時点では6.5%です。しかし、この結果はあくまでも過去の実績のもので、将来も同じ成果をお約束するものではないことを付け加えておきます。

投資資金を運用する際の留意点

furusato nouzei

運用は商品が一度決まれば終わりではありません。安定した運用成果を得るためには最低1年に1回のタイミングでリバランスを行い、手をかけてあげることが有効です。前述のおススメのポートフォリオを例にすると、運用開始1年後に日本株10%、先進国株式10%と配分比率が変化していたとします。リバランスとは、そこで日本株の上昇分5%分を売却し、配分比率が下がった先進国株式5%分を追加購入し、運用開始当初の配分に戻すことを言います。リバランスをすることで、過去の実績からもリスクも下げリターンも向上させる効果があると言われていますので、是非、ひと手間をかけてあげてください。

以上、事例を通してお話しさせていただきましたが、ライフプランは「百人百様」です。今回のお話しが、皆さま、それぞれに適した運用方針、投資商品を見つけていただくためのきっかけになることができればとの思いを込めお届けさせていただきます。

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