Topページ > 投資・資産運用 > 教育資金の準備にジュニアNISAは有効?メリット・デメリットを知ろう
公開日:2017年1月17日
更新日:2017年4月28日

投資をする上でお得だと今話題になっているiDeCoや各種NISA。みなさんは、仕組みを理解して、活用できていますか?今回は、平成28年から始まっていながらも他の制度に比べて話題性が低いジュニアNISAについてその仕組みと活用法を見ていきましょう。

ジュニアNISAの仕組みとは

ジュニアNISAとは、NISAという個人投資家のための税制優遇制度のうち未成年者を対象とした制度です。通常の証券口座では、株や投資信託などで運用をした場合、売却時に得た譲渡益や配当金・分配金に対して20.315%の税金がかかります。しかし、NISAの口座で購入をした場合は、一定額まで非課税となります。 NISA口座以外であれば、例えば80万円の株を購入して、100万円まで値上がりした時に売却した場合の売却益20万円に対して、通常は、40,630円の税金がかかります。そのかわりNISAを活用するとその40,630円税金を支払わずによいことになります。

では、そのNISAのうち未成年者を対象としたジュニアNISAの特徴を確認していきましょう。下記の表に一般的なNISAとジュニアNISAの比較をまとめました。

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ジュニアNISAは、0歳~19歳の未成年が対象のため、原則、運用管理は親権者が代用しておこないます。また購入できる金額は、年間80万円。一般的なNISAと同じように最長5年間非課税で運用ができ、期間終了後は、新たな非課税投資枠への移管(ロールオーバー)をすることで継続保有も可能です。

対象が19歳までのため、制度期間内に20歳になった場合は、20歳である年の1月1日に自動的にNISA口座が開設され、ジュニアNISA内の金融商品については、NISA口座へと移すことができます。また、制度は平成35年で終了しますが、制度終了時点で20歳になっていない方については、時価80万円を上限に継続管理勘定に移管することで20歳になるまで金融商品を非課税で保有し続けることができます。

18歳まで払い出しができないという制限があるため、子どもの進学や就職の資金を非課税のメリットを活かして、運用しながら準備するための制度と言えるでしょう。また、子どもの投資教育への活用も期待されているようです。

ジュニアNISAのメリット、デメリット

このジュニアNISAのメリットは、家庭内での投資非課税枠を増やすことができるという点です。例えば、両親がNISAにて得られる非課税投資枠は、父120万円、母120万円の240万円ですが、そこにジュニアNISAを開設することで、子ども一人あたり80万円の非課税枠を増やすことができます。家庭の資産形成をする上で、非課税枠が増えることは大きなメリットと言えます。

 ジュニアNISAのデメリット

非課税のメリットを生かせるのは、利益が出ている場合のみ。運用により損失が出てしまった場合は、通常の口座で使える損益通算等の制度が使えないことで、むしろ不利になる場合がありますので、その点はデメリットです。

さらに、ジュニアNISAの最大のデメリットは、口座開設者が18歳(3月31日で18歳である年の前年末)になるまでは払い出しができないという点です。途中で払い出しをした場合は、原則として過去に非課税とされてきた利益に課税されてしまいます。(災害等のやむを得ない場合には非課税での払い出しが可能)そのため、子どもが18歳まで使用予定のない資金を使うということが重要です。

教育資金は、お子さまの進路によっては、18歳より早いタイミングで急遽必要になる可能性があります。そのためすべてをジュニアNISAで準備するのではなく、流動性がある資金も準備しておくなどバランスが大切です。いずれにしてもライフプランをしっかりと立てて活用したい制度といえるでしょう。

NISAとジュニアNISAを合わせて活用する場合の注意点

NISAとジュニアNISAを活用する上で注意をしておきたいのは、NISAは金融機関の変更を1年に1回できるのに対して、ジュニアNISAは、原則不可という点です。ジュニアNISAの金融機関を変更する場合は、口座廃止手続きをする必要があります。18歳の払出し制限が解除される前に口座廃止をする場合は、非課税で受領した過去の利益に対して課税されてしまいます。そのため、安易に親のNISAと一緒の金融機関に口座開設をするのではなく、ジュニアNISAの活用に合った金融機関をしっかりと選択した上でスタートすることが大切となります。

また、教育資金だからと言って、ジュニアNISAを活用しなくてはいけないわけではありません。現行では、NISAはジュニアNISAより非課税投資枠が多い、年に1度は金融機関を変更可能など使い勝手がよい点を考えると、まずは、NISAの投資非課税枠を利用して、さらに投資用資金がある場合に活用を検討したい制度だと言えます。両親のNISA投資非課税枠だけで年間240万円を使うことができますので、それ以上運用に回せる余裕資金があるということが大前提です。ご家庭の資産バランスと資金の使用目的を整理した上で活用を検討したいですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?18歳まで払い出しの制限がある点、金融機関の変更ができない点など現在のジュニアNISAは使い勝手という面では、まだまだという印象があります。しくみをしっかりと理解をして、ご自身の家計にマッチした制度かどうかの判断をした上で活用をしていきたいですね。

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