
日経平均 19196.74 ▲55.13 TOPIX 1531.80 ▲4.87 1ドル111.18円
・東証1部(全2016銘柄) 値上がり697 値下がり1236 変わらず83
本日の相場動向
日経平均は55円安(▲0.29%)の1万9196円と小幅に続落となりました。一昨日までの株価急騰や明日からの大型連休を控えて利益確定売りに押されたほか、本日の主要企業を含む284社の決算発表を見極めるために様子見姿勢が続いたことが要因とみられます。
東証1部全体の動きを示すTOPIXも▲0.32%と下落率は小幅でしたが、個別の値上がりは697銘柄にとどまり、10営業日ぶりに過半の1000銘柄を割り込みました。こうしたなか、昨日の決算発表で今期増益計画ながら市場予想を大きく下回った2社の明暗が分かれ、任天堂は一時▲2.0%下落後に終値で△2.1%に戻しましたが、オムロンは期待先行で7日連続高していたこともあって▲7.8%と大きく値を崩しました。
本日の出来事
注目された米国IT企業の決算はいずれも好調で、株価もインテル△1.4%、アマゾン・ドット・コムは△1.0%、マイクロソフト△0.7%、米グーグルの持ち株会社アルファベット△0.3%と上昇しました。こうした好業績を背景とした米国企業ばかりでなく、サムスン電子などアジアのハイテク企業からも受注を伸ばしている日本の電子部品株は要注目と言えそうです。
今後の視点
昨日発表された4月第3週(17~21日)の日本株の投資主体別売買動向によると、海外投資家は3週連続で現物株を買い越し、第3週の買い越し額は2770億円と今年最大となりました。第3週の日経平均は17日に今年最安値18224円を付けた週であり、北朝鮮や仏大統領選などの政治リスクが取り沙汰されている時に割安とみて大量に買い越したことが明らかとなりました。現物を購入する年金等の海外投資家は、ファンダメンタルズをベースに継続的に買ってくる傾向があり、今週の大幅な株価上昇の原動力にもなっていると推測されます。
私が需給面から4月の株価上昇の根拠としていた海外投資家による4月月間の日本株の買い越しも17年連続となりそうです。足元の米国経済は堅調であり、現在進行中の日米主要企業の決算発表も好調なため、当面は円安株高のトレンドに変わりないと予想されます。
※デイリーマーケット記事は本日を以て一旦休止とさせていただきます、今までの応援ありがとうございました。
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