Topページ > 投資・資産運用 > 【3/11 ビットコイン】アメリカ証券取引委員会(SEC)によるETFの否認を受けて一次暴落も持ち直し
更新日:2017年3月13日

3月11日、ビットコイン市場の参加者が期待を寄せていたビットコインETFの承認申請が却下されました。却下直後、予想通りビットコイン価格は大きく変動しました。結論が出された直後の動きを振り返りながら、一時的にかもしれませんが静寂を取り戻した今の段階で、今後の想定を考えてみましょう。

ビットコインETF承認申請の経緯

今回のビットコインの承認申請をしたのはWinklevossという兄弟でした。この兄弟は、映画「ソーシャルネットワーク」でマークザッカーバーグの敵として描かれた人物でもあります。同兄弟は、2013年にビットコインETFの上場を考え、2014年にNASDAQ上場を目指しSECに上場申請を行いました。しかし、申請を保留され続け、思うように進展しないと判断したため、2016年にBATS Global Exchangeへの上場に変更し、申請をし直しました。これまで決定は何度も先送りにされ、今年の1月4日にも1月10日を期限とされていた申請に対する結論が延期され、改めて3月11日を期限とされていたという背景がありました。

 承認却下について

SECは国家証券取引所における不正行為の防止、また投資家の利益保護への設計を満たしていないという判断から今回の決定に至ったと発表しています。この点について、Winklevoss兄弟が自らGeminiという取引所を作るなど、ETF承認要件を満たすような環境作りに尽力してきました。しかしながら、デリバティブの機能が十分でない、Gemini取引所の流動性が十分でなくむしろ減少傾向である、ビットコインの価格決定が主に中国の取引所で行われている、不正行為に対する管理・規制が不十分である、といったことなどを理由として承認が却下されました。

一方で、SECは、ビットコインはまだ早い発展段階にあると指摘し、今後時間を経て環境が整えば市場は発展する可能性があるというポジティブな意見を述べています。

ビットコイン価格への影響

ビットコインETFの結論に対して、これまでビットコイン市場は敏感に反応してきました。「そろそろ判断が出されるらしい」という噂が出るたびにビットコイン価格が高騰してきたことから、市場でもETF承認に対してかなりの期待があったことが伺えます。3月3日に国内取引所では150,000円を超えるなど、3月11日の期限を前に、ビットコイン投資家の間では相当な期待が寄せられていました。

日本時間11日午前6時にSECがETFの申請を却下したことが発表され、ビットコイン価格は海外取引所で20%近く、国内取引所でも10%超下落しました。もともと、承認は難しいとの見方も多く出ていましたが、やはり承認却下に対する失望売りが出たことは当然のことと言えます。

今後の動向

大きく下落したビットコインですが、その後徐々に値を戻し、11日の午後9時の時点で国内取引所では下落分の50%程度である140,000円まで回復しています。

ETFは重要な材料の一つであったことは間違いありませんが、投資家の間では今後のビットコインを含む仮想通貨への期待がまだまだ根強く残っているということなのでしょう。

また、ビットコインETFについては、Winklevoss兄弟とは別に、SolidX Partnersがビットコインの価格変動に連動するETFを申請しており、さらに今年の1月にデジタルカレンシーグループの子会社であるグレイスケール・インベストメンツがニューヨーク証券取引所への上場申請を行っています。先のSECの意見通り、ビットコイン市場の環境が整えば改めて他の申請者のETF上場可能性は十分にあり、その点の期待も価格下落後の底堅さに現れていると考えています。

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