Topページ > 投資・資産運用 > 【FP相談事例】離婚して生活設計が狂いました…
公開日:2018年2月9日

今回より、FPへの具体的な相談事例を通して、家計改善、資産形成方法をご紹介させていただきます。どのように考えていけば将来のお金の不安や心配を解消できるのでしょうか。今回は『離婚』により将来のお金の計画が不安になった方の事例です

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離婚からの再出発、まずは家計の分析から

昨年離婚しました。将来のお金の心配が絶えません

今回のご相談者はYさん40歳、大手企業勤務の40歳男性です。昨年、協議離婚を経て離婚が成立。裁判等の心労がたたりうつ病になり会社を1年ほど休業しました。やっと職場復帰をして現在は残業もできるようになりました。離婚をするまでは、妻も働いておりましたので、二人分の収入で資産形成もうまくいっていましたが、現在は一人。これから自分はどうやって行けばいいのか、将来の老後のお金は大丈夫なのかというところでファイナンシャルプランナーに相談してみようと思いました。

ご相談を受けたときに、まず思ったのがうつ病にかかり投薬を現在ももらっているとすると、一般的な生命保険には入りづらいなということです。生命保険は税制の優遇など、資産形成をするには有効な金融商品であり、大きな病気にかかったときに保障が付きますので、それ以外の方法で資産形成を考えないといけないということです。

まずは資産状況の整理とその方のリスク許容度をヒアリング

Yさんは年収が670万円、保有している金融資産残高は500万円でした。離婚にまつわる多額の出費や体調を復調させるための費用などこれからも近々で200万円ほどの出費がかかるということ。自身一人での生活費は家賃を入れても25万円。手取りは28万円ということでした。
将来の資産形成を考える際には、2つの方向性から考えます。一つは「現有資産」を活かして資産運用する方法。一つは月々のキャッシュフローを活かして「資産形成しながら、資産運用する」方法。この2つのアプローチで、リスクを取ってもいい資産とリスクは取れない資産に分けて、これからの資産形成を考えるのが基本です。

共働きから自分一人の収入に。どう考えるか。

Yさんの問題点は2つありました。現在の生活スタイルと維持していくとすると、月々のキャッシュフローからも大きな貯金はできず、協議離婚や資産の分割で手元に残っているお金が少ないということ。
二つ目は、共働きのダブルインカムの状況がご自身一人で将来のお金を貯めていかなければならないことでした。
お子さんが二人の間にはいなかったため、教育費としての慰謝料がかからないということは幸いでした。この状況を踏まえると、どう考えていけばよいのか。実際に現在の状況を踏まえたライフプランを作成すると下記のような状況になりました。

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現状予測されるライフプランでは、76歳あたりで資産がゼロになってしまい、老後年金だけでは暮らしていけないことがわかりました。将来に向けての貯蓄はしておらず、会社からの確定給付の退職金と企業型確定拠出で貯めているDCに頼る状況でしたが、保守的な性格からかDCの選択商品構成は70%が元本保証、30%が国内債券での運用でしたので運用実績はマイナスになっていました。

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劇的に将来安心できるライフプランに変えていく方法

まずは将来の資産形成に当てられる原資を探すことから

Yさんの場合は思った以上にいくつかの問題があり、体調面での不安もあるため、リスクを取って資産を運用することも厳しい状況でした。お話を伺っていると、幸いボーナスにはあまり手を付けておらず、月々の貯金はできないけれどもボーナスだけはこれからも半分は残るのではないかということでした。
ただし、病気の関係もあり、一般的な生命保険には入れないので外貨建て建個人年金を使い将来に向けた家計改善を試みることと、資産500万円のうち手元に流動性資産として残すものを250万円とし、残りの250万円を外貨多建て一時払終身で安定的に資産運用できるものを商品選択しました。この二つの改善策は保険商品であっても「告知を必要としない」もので、Yさんには合っていると言えるでしょう。ここまでで改善できるところをライフプランのシミュレーションにしました。

図の赤い部分が現金で、緑色の部分が金融商品です。資金としてはおおよそ10年弱ほど将来資金を伸ばすことが出来ましたが、それでもライフプラン上95歳まではお金が残る状態が望ましいため、理想には程遠い状況でした。
Yさんは今賃貸で生活しているため、退職後は田舎で暮らせば生活費用も掛からないので、ここまで改善するだけでもファイナンシャルプランナーに相談してよかったと言ってくださいました。しかし、もう少し改善策が取れるのではないかと次の提案をしました。

自身の与信枠を活かして、ワンルームマンション投資

Yさんが現在住宅ローンを抱えていないこと。大手企業で安定した収入があること。この二つをベースに考えてワンルームマンション投資を提案しました。ここでも大きなネックとなったのは、銀行は与信枠をつけてくれるものの、融資する場合は団体生命信用保険が必須となることでした。現在の投薬の状況、職場復帰から2年が経過すること、手持ちの金融資産から何とか交渉をし、2500万円の中古マンションの融資枠がおりました。40歳~75歳までの投資用不動産ローンを組むことが出来ました。
物件自体も都内の伊藤地で駅から近い物件を契約することが出来たので、空室リスクも低減できる可能性があることは幸いしました。これにより、35年後にローンが完済された後は、年間90万円近い家賃が入ってくることになり、「年金+家賃収入」で生活できることが予測できる状態になりました。ダブルインカムの状態を「投資用不動産ローンを組んで、家賃を払う方にローンを払ってもらう」ことを通じて、資産形成をする選択をしました。不動産投資を組み入れたライフプランは下記のようになりました。

青い部分が不動産投資の資産価値です。実際、経年により不動産価値も若干下がり、家賃収入も下がることをシミュレーションの中には組み込んでいます。95歳以降も資金が残る状態になり、なおかつ不動産を売却すれば、まとまった資金を得ることもできます。Yさんも「自分の将来がどうなるか不安だったけれども、こんなに改善すると思わなかった。ファイナンシャルプランナーに相談してよかった」と大変喜んでおられました。

まとめ

離婚を通して人生設計が狂うこともあると思います。ご自身だけで悩んでいてはなかなか活路が見いだせないものです。ファイナンシャルプランナーに相談することで、解決の糸口が見つかることもあるかもしれません。
今回のケース、離婚、収入源、病気などいろいろな障害がありましたが、詳しくヒアリングをして状況把握をしていくことで、いくつかの対策を重ねることにより、ライフプランのシミュレーションを改善することが出来ました。一度、不安になっている方はファイナンシャルプランナーに相談されてみてはどうでしょうか。

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