Topページ > 投資・資産運用 > アセットアロケーションでわかるあなたの投資実力~その2~
更新日:2018年2月2日

投資活動が成功するかどうかはアセットアロケーションで8割方決まると言われます。それはなぜでしょうか。流動性、安全性、収益性の資産配分において、どの資産クラスがどれほどのリターンが見込めるかが分かれば、将来の資産状況が把握できるからです。今回は第1回からの続きで理想的アセットアロケーションの組み方を具体的にお伝えしていきます。

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その1をまだ読んでない方はこちら

具体例:現状のアセットアロケーションの認識

資産を(1)流動性、(2)安全性、(3)収益性にどの程度ずつ分配していくかにおいて「エイジスライド方式」という投資の古典的なアセットアロケーション方法を活用して具体的なアセットアロケーションを作ってみましょう。前回のお話までで、

◆100-年齢=収益性資産に当てられるパーセンテージ

◆生活費6か月分の金額が流動性資産として残しておきたい金額

ということをお話ししました。これに当てはめて、具体的に1000万円の保有資産がある方の理想的なアセットアロケーションを見ていきましょう。仮にAさんとします。

Aさんは、典型的な日本人気質の方です。ご結婚されていて年齢は35歳。月の生活費は25万円、住宅ローン月10万円。老後のために5年前から月3万円ずつの個人年金保険を続けており5年間で180万円ほど積み立ててきました。それ以外の金融資産はすべて銀行に預けています。この場合のAさんのアセットアロケーション下記の通りになります。

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理想的なアセットアロケーション

Aさんの場合の理想的なアセットアロケーションを見ていきましょう。

◆100-年齢=収益性資産に当てられるパーセンテージ

◆生活費6か月分の金額が流動性資産として残しておきたい金額

この二つの考え方を取り入れてアセットアロケーションを組んでみます。流動性資産は生活費(生活費+家賃)の6か月分で35万円×6か月=210万円、安全性資産は個人年金で3万円×12か月×5年=180万円、流動性資産は100-35=65で65%までは収益性に当てられそうです。この条件を当てはめてみると理想的なアセットアロケーションは下記の通りになります。

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まず流動性資産で21%210万円を確保し、安全性資産で18%180万円を確保します。そうすると残りの部分は61%610万円が残ります。この方の場合は年齢が35歳ですので収益性資産に当てられるパーセンテージが65%ありますが、すでに流動性資産と案税性資産で占めている確率が36%となっていますので、残りの金額はすべて収益性資産に当ててもよいということになります。

もちろんこれは、上限として収益性に当ててもよいという考え方ですから、安全性資産にパーセントを割いてもよいと思います。このようにみていくと、Aさんの場合は610万円を収益性資産に当てていってもよいということになりますので、ご自身が有効と思われる金融商品に投資をしていってもよいということになります。

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仮にAさんの年齢が50歳だった場合は、収益性資産に当てられる上限が50%という考え方を取りますから、610万円のうち500万円は収益性資産に振り分け、残りの110万円は安全性資産に振り分けるということになります。
このように年齢とともに少しずつリスクを取らない方向にシフトしていくアセットアロケーションの考え方を「リスクスライド方式」と呼んでいます。

今度はポートフォリオを考えていく

上記のようにAさんの理想的なアセットアロケーションが出来ました。少し専門的な言い方をするとアセットクラスアロケーション(資産クラスの配分)ということができます。投資の基本的な考え方に「長期分散投資」という考え方があります。

ここではさらに、具体的にそのアセットアロケーションにどのような金融資産を当てていくかという「ポートフォリオ」を考えていきましょう。

流動性資産のところは特長として「いつでも使える」というメリットがあります。これは現金で保有したり、銀行の預金に入れておくという扱いでよいでしょう。外貨で保有する場合は為替手数料や金利などが関係してきますので、純粋な流動性資産とは言えませんが、流動性はありますから、通貨を分散して持つというのも一つの選択肢として考えておいてもよいでしょう。

安全性資産としては、ある程度安全に資金が確保されたり、増やしたりしながら、生活のリスクが生じたときの保障をつけるという点で、終身保険、養老保険、個人年金保険など貯蓄性のある保険を活用するとよいかと思います。また、金利は低いものの銀行での定期預金やスーパー定期なども安全性資産として活用してもよいと思います。財形貯蓄や確定拠出年金やイデコで元本保証型の金融商品を選択する場合も掛け金が所得控除になる税制メリットを受けながら資産形成していきますから、案税性資産と言ってもよいかと思います。

最後に収益性資産のところですが、ここは債券、株式、投資信託、不動産、REIT、海外投資、FX先物投資などいろいろと金融商品が豊富です。ここの商品選定やポートフォリオはご自身のリスク許容度に合わせて、組合せ保有した時のリターンを何%に設定すれば、老後資金として十分なお金が資産形成資産運用できていけるかを計算して組んでいくことになります。このあたりは、ファイナンシャルプランナーに相談したり、ご自身で研究したりしてみるとよいと思います。

まとめ

アセットアロケーションをしっかり設定できていれば、トータルとして自分の資産が10年後20年後30年後にどのように増えていくかがわかるようになります。そうしておくと、今自分が使えるお金が明確になり、将来いくら貯まるかがわかりますから、家計簿いらずの生活をすることが出来るようになります。

ただ気を付けてほしいのは一度、アセットアロケーションを組んだからよいということではなく、年齢も毎年上がっていきますから、それに合わせて年に1回は見直すようにされて下さい。そういう意味でも、定期的にプロに相談する環境を持ち金融リテラシーを高める教育を受けるようにしていきましょう。

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