Topページ > 投資・資産運用 > 【確定拠出年金】投資信託の選び方、運用する前におさえておきたいポイント!
公開日:2016年12月28日
更新日:2017年1月27日

前回、確定拠出年金の金融機関選びについてご紹介しました。今回は、金融機関を選択した後の、商品選択、特に投資信託について大事なポイントをご紹介しましょう。

運用利回りは、過去の数字

「利回りのいい商品はなんですか?」

これは顧客が最も口にする質問の一つですが、この質問に対して答えられるアドバイスは、預金や変額以外の保険商品に限られます。投資信託や変額保険については、将来の事は誰にもわかりません。

「過去、利回りの良かった商品はなんですか?」この質問でしたら回答ができます。

なんて当たり前のことを言っているのだろうとお思いの読者の方がおられるでしょうが、実際の現場では、この「当たり前」=「投資信託の運用利回りは、過去の数字」ということを、すっかり忘れておられる方が非常に多いのです商品選択をする際は、金融機関のホームページなどで、確定拠出年金専用の商品を調べる事から始まります。

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その際に投資信託の商品一覧に、「騰落率(とうらくりつ)」や「トータルリターン」といった文字と数字が出て来ますが、これはあくまでも過去の数字。

過去1年にトータルリターンが4%の商品と、-4%の商品があったとしても、今から未来に向かっての1年で、どちらの方が運用成績が良いのかなど誰にも分からない事です。しかし、過去の数字は商品選択をする指標になります。直近だけでなく過去3年、5年、10年と長期的に安低した運用成績をあげているかどうかをチェックして参考にしましょう。

信託報酬は、未来の数字

しかし、確実に未来に向かって確定している数字もあります。それが「信託報酬」です。信託報酬率は純資産の額や、約款上の条件にもとづいて変更がなされる場合もありますが、基本的には「確定」された数字になります。信託報酬はいわば「運用手数料」のようなものですので、その投資信託を保有し続けている限り、ずっとかかってくるコストになります。複利運用で最も気にしなければいけないのは、販売手数料などの「一時的」にかかるコストよりも、この信託報酬のように「かかり続けるコスト」の方なのです。

具体的に例を挙げてみましょう。同じ日経225インデックス型の商品で、

  • ニッセイDC用インデックスファンドA
  • One日経225ノーロードオープン

この2商品に関して、毎年2%の日経平均増加と想定し、毎月3万円(毎年36万円)の積立を10年、20年、30年行った場合を比較してみます。(図参照)

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30年間で140万円以上の利益差がでてしまう、複利運用ってすごいですね。

商品選択は、そもそも商品の種類(株式、債券、REIT、コモディティ)や、国内外によるリスク区分など、信託報酬の安さだけで選ぶものではありません。しかしご覧いただいたように、同じ種類の商品であれば、信託報酬の安さはとても大きなメリットになり、それも含めて計算すれば、運用益に直結できる結果となって、リターンとなるのです。