はじめに
正式名称は「三越伊勢丹ホールディングス」です。三越も伊勢丹も老舗の百貨店として名を馳せていましたが、経営統合と株式移転を経て持株会社として三越伊勢丹ホールディングスが誕生しました。
株主優待の特徴は、100株以上の保有で年2回もらえる「株主様ご優待カード」です。保有株数によって利用限度額が定められていますが、その限度額以内であれば何度でも利用できる10%割引カードとなっています。美容室やネイルサロンなどのサービスでも利用できます。
お得な株主優待
株を保有していることのメリットには、配当と株主優待の二つがあります。配当はお金をもらえるものですが、株主優待はその企業の製品や割引券などの「現物」がもらえる仕組みです。
株主優待の内容は企業によって様々ですが、金利がほぼゼロに近い銀行の預金よりも利回りはお得になります。企業は、なんとかして個人投資家を増やそうとしています。そのためにも株主優待を改善する傾向にありますので、今後ますますお得になります。
銘柄基本情報
権利確定月 | 3月・9月 | 優待回数 | 年2回 |
株価 | 1,315円 | 配当利回り | 100株 |
必要投資資金額 | 131,500円 |
※2017年1月28日調べ
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衣料品や訪日外国人向けの商品の販売が落ち込んだ影響で、2016年度は減益傾向が続いています。2016年4月から12月は、営業利益が前年同期比で36%減の196億円。ただし、パート社員の採用抑制や宣伝費の絞り込みなどコストカットが功を奏しつつあり、減益率は徐々に改善しています。株価も、2016年6月から8月にかけては1,000円を下回る時期もありましたが、持ち直して現在は1,300円台となっています。
優待配当利回り情報
配当(1株) | 12円 | 配当利回り | 0.91% |
優待の価値 | 10%割引など | 優待利回り | 11.41% |
トータル利回り | 12.32% |
※優待利回りは100株保有で限度額(15万円)ぎりぎりまで買い物した場合
※2017年1月28日調べ
配当利回りと優待利回りを足した利回り比率は12.32%となっており、使い方によってはきわめてお得であるといえるでしょう。
ただし、当然のことながら伊勢丹グループの店舗で買い物をしない限り、メリットを享受することはできません。また、有効期限が6~7ヵ月と定められています。
買い物に行きやすいところに店舗がある方や、近いうちに百貨店でまとまった買い物をする予定のある方にはとてもおすすめです。
株主優待の内容紹介
9月と3月の権利確定月になると、株主優待カードが送られてきます。保有株数によって割引率が異なるわけではありませんが、その代わりに株主優待カードの対象となる買い物金額の限度が異なっています。
買い物だけでなく、喫茶店やレストラン、美容室、ネイルサロン、三越・伊勢丹オンラインストアなどでも使用可能です。また、文化展・美術展を無料で鑑賞することができますよ。クイーンズ伊勢丹など、グループ会社でもOKです。
所有株数 | 利用限度額 |
100株以上300株未満 | 15万円 |
300株以上500株未満 | 20万円 |
500株以上1,000株未満 | 25万円 |
1,000株以上3,000株未満 | 50万円 |
3,000株以上5,000株未満 | 75万円 |
5,000株以上10,000株未満 | 100万円 |
10,000株以上 | 150万円 |
3月31日時点の株主には、同年6月下旬に12月31日期限の株主優待カードが送られます。
9月30日時点の株主には、同年12月上旬に翌年7月31日期限の株主優待カードが送られます。
まとめ
伊勢丹関連の店舗が近くにある方にとっては、とてもお得な株主優待ですね。賢くカードを使えば、トータル利回りは10%を超えてきます。伊勢丹株を購入したら、ぜひ利用しましょう。
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