
はじめに
インターネット通販大手の楽天市場を運営する、楽天です。野球やサッカーのチーム運営や、銀行、クレジットカード、証券会社など、生活に密着したサービスを展開しています。
楽天の株主優待は、楽天市場や楽天トラベルを日常的に使っているユーザーや、野球、サッカーチームのファンであれば、非常に楽しめる内容です。楽天市場で使えるクーポンはやはり嬉しいですし、チームのグッズやチケットの優待割引は、試合をたくさん観たいファンであれば歓迎されるでしょう。
お得な株主優待
楽天市場、楽天トラベル、楽天kobo、楽天証券を利用している人、楽天イーグルス、ヴィッセル神戸のファンの人であれば、持っていて損はありません。逆に言うならば、それ以外の人が持っていても、あまり有難みを感じることは無いでしょう。
地味に嬉しいのは、楽天koboの利用について、+2%が付与されることです。通常、1%の付与率ですが、+2%されることで、合計3%の付与率となります。1,000円の電子書籍を購入して10ポイントだったものが、30ポイントになるのはお得です。溜まったポイントは1ポイント1円として使用できるので、貯めて、使って嬉しい優待です。
銘柄基本情報
権利確定月 | 12月 | 優待回数 | 年1回 |
株価 | 1,113円 | 単元株数 | 100株 |
必要投資資金額 | 111,300円 |
※2017年2月28日調べ
2014年、2015年と高値を更新した後は徐々に下落しており、現在はピーク時の半値程度で推移しています。2016年3月半ばごろからは、1,000円~1,500円のボックス相場でゆるく上下している状況です。これは2013年から展開してきた米国市場及び海外事業の業績不振が響いていたものですが、2016年12月期の決算で大幅に黒字となったことが発表されたので、今後、株価に動きが出てくる可能性があります。
優待配当利回り情報
配当(1株) | 4.5円 | 配当利回り | 0.40% |
優待の価値 | 2,800円相当 | 優待利回り | 2.51% |
トータル利回り | 2.91% |
※2016年2月28日調べ
楽天の配当利回りは0.40%と決して高くはありません。ここ数年、1株当たりの配当金は4.5円を続けており、株主への還元率は低く抑えられています。国内ネット通販で最大のライバルと言えばヤフーですが、ヤフーの配当利回りは1.7%と、4倍以上の差を付けられています。
しかし、楽天の優待利回りは2.51%と、高い水準です。2016年12月期より株主優待の内容が変更されたことから、以前の優待利回りはもっと高かったと思われますが、ヤフーは株主優待の制度が無いため、楽天の方がコストパフォーマンスとしては良いことになります。
株主優待の内容紹介
楽天の株主になったら積極的に使っていきたいのは楽天koboです。分散してしまっている電子書籍リーダーをkoboに集約することで、楽天スーパーポイントを効率的に貯めていくことができます。
上限が10万円までと制限されていますが、余程の読書好きでも無い限り、10万円の枠は使い切らないでしょう。もし、上限いっぱいの10万円分の電子書籍を購入したとすると、3,000ポイントが貯まります。
楽天トラベルのクーポンで割引される金額が、以前の半分以下に減額されてしまったのは非常に残念です。宿泊クーポンで2,000円分は微妙ではありますが、以前は利用できなかった、一人旅でも使えるようになったのは嬉しいポイントです。
楽天証券を利用して楽天の株式を購入している人には、購入手数料の30%がポイント還元されます。また、通常3ヶ月間で2,500円の利用料がかかるマーケットスピードの利用料が無料になります。
優待内容 | 発生月 |
1.楽天市場 200円クーポン 4枚(800円相当) | 12月 |
2.楽天トラベル 国内宿泊クーポン(2,000円相当)※下記どちらか1つ
・2名様以上のご旅行にご利用いただける国内宿泊2,000円クーポン1枚 ・1名様以上のご旅行にご利用いただける国内宿泊1,000円クーポン2枚 |
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3.楽天Kobo 対象期間中のコンテンツ購入に対しポイント+2%付与 | |
4.抽選で株主様限定楽天イーグルスグッズをプレゼント | |
5.楽天イーグルス公式戦観戦チケットを優待価格でご提供 | |
6.抽選で株主様限定ヴィッセル神戸グッズをプレゼント | |
7.ヴィッセル神戸主催公式戦観戦チケットを優待価格でご提供 | |
8.楽天証券にて当社株式を保有する株主様限定 楽天証券における当社株式購入手数料の30%をポイント還元 マーケットスピード利用料1年間無料 |
まとめ
創業20周年を迎えた楽天の株主優待を紹介しました。当時、ベンチャーとして創業した楽天ですが、着実に日本を代表する企業として成長しており、経営状況はもちろんん、サービスも盤石な体制を築いています。
株主優待は、正直言って、利回りのためというよりは、楽天ファン、楽天が持っているチームのファンが喜ぶ内容です。優待内容にピンと来ない人も多いかもしれません。一つでも良いなと思うものがあれば、楽天ユーザーであり、楽天の株式を保有しても良いかもしれません。
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