Topページ > 投資・資産運用 > 【頼藤太希のFX基礎講座】第2回:FXの3大特徴を知ろう
更新日:2017年5月9日

株式やFXを行うにあたって、トレンドをしっかり掴むのは重要なスキルの一つです。今回は実際のチャート画面を見て、為替相場に慣れていきましょう。
また、FXで必ず抑えておきたい3つ「スワップポイント」「スプレッド」「レバレッジ」を深堀していきます。

チャートで為替相場の流れを確認

チャートとは、過去の価格推移が表示されたものです。チャートを読み解くと、為替の流れを掴むことができます。それでは、実際に画面で一緒に確認していきましょう。今回は筆者も愛用している「SBI FX Trade」(スマホ版)でチャートをご紹介します。

5分足チャート

日足(ひあし)チャート

チャートを見ればなんとなく為替のトレンドをイメージできるのではないでしょうか。「トレンド」とは、相場の流れや傾向のことを指します。「上昇トレンド」「下降トレンド」「横ばいトレンド」の3つの種類があります。「上昇トレンド」は上昇の力が強く働き、「下降トレンド」はその逆、「横ばいトレンド」は上昇・下降ともつかない相場を示しています。為替は株よりもトレンドが発生しやすいので、現在のトレンドを把握することはFXで負けないためには必須と言えます。

中長期のFX投資に重要な要素「スワップポイント」

「スワップポイント」とは、2種類の通貨間の金利差調整分のことです。スワップポイントは、ポジション(通貨の保有状況)があれば毎日受け取る(支払う)ことになります。低金利の通貨を売って、高金利の通貨を買うことで、そこに発生する金利差に相当するポイントを受け取ることができます。

例えば、米ドルを買って、円を売っている状態(米ドルが手元にある状態)だとします。この状態を「ドル円の買い」といいますのでこの機会に呼び方も覚えましょう。この時、「米ドルの金利-日本円の金利」のスワップポイントが得られます。そして通貨ペアを保有した日数に応じて得られます。つまり毎日もらえ(支払い)、中長期取引に欠かせないのがスワップポイントなのです。

 

スワップポイントは「通貨の組み合わせ」「FX業者」で異なる

通貨間の金利差が大きいものほど多くスワップポイントが得られます。ご存知の通り、円は超低金利ですので、円を売って外貨を保有する場合は、ほとんどの通貨でスワップポイントが得られます。なお、各国通貨の金利水準は、国の中央銀行が定める政策金利を基に決められています。 このスワップポイントは、FX業者によっても異なります。スワップポイントは、各社のホームページ等で確認することが出来ますが、「ザイFX」のサイトが更新頻度も細かく便利です。

スワップポイント狙いで、高金利の通貨を買っていたとしても、低いスワップポイントしか付与しないFX業者もあります。スワップポイントについては事前に確認しましょう。

FXの実質的な手数料「スプレッド」

FXの取引手数料は一律無料です。こう聞くと、かなり得な気がしますが、実はこれには裏があります。FXには特有の「スプレッド(spread)」というものが存在します。スプレッドとは「差」という意味ですが、FXの世界では、通貨を売買する時に「買う価格」と「売る価格」の差を指します。この差を負担するのは投資家で、そのままFX業者の利益となります。

FX業者もボランティアではなくビジネスとしてやっているので、取引代行の対価として、スプレッドをもらっているわけなのです。投資をする上で必ず意識しなければならないのは、コスト意識です。いかにコストを抑えてパフォーマンスを上げられるか。株式や投資信託などと同じで、手数料が低いほど利益は増えますよね。つまり、FXではスプレッドが狭いほど取引が有利になるのです。

スプレッドは「通貨の組み合わせ」「FX業者」で異なる

スプレッドは、スワップポイントと同じく、通貨ごとに異なり、FX業者間でも異なります。米ドル/円のような取引量の多い通貨の組み合わせほどスプレッドは狭い傾向にあります。米ドル/円は現在0.3銭としている会社が多く、売買単位が1万通貨なら、30円が実質手数料です。

スプレッドはFX会社間で異なります。スプレッドが狭い会社で取引することが利益を増やすためのポイント。スプレッドは、各社のホームページ等で確認することが出来ますが、「ザイFX」のサイトが更新頻度も細かく便利です。

価格とスプレッドの見方の確認

最後に、FXでの価格とスプレッドの見方について確認しておきましょう。通貨の価格は「Bid(ビッド)」と「Ask(アスク)」の2種類が表示されています。この2つの差がスプレッドです。「Bid」は売値を指し、保有している通貨を売るとき(新たに売りからエントリーするとき)の価格です。「Ask」は買値を指し、新たに通貨を買うとき(売りエントリー決済のとき)の価格です。売れる価格は低く、買える価格は高いのだと覚えておきましょう。

少額のお金で大きな金額を動かせる「レバレッジ」

「レバレッジ」とは、日本語で「てこ」のこと。証拠金(元手)より多くの金額の投資が行えるので、この仕組みを「レバレッジ」と呼ぶわけです。仮に、1万円持っている場合、最大25倍の25万円分の取引を行うことが出来ます。小額のお金で大きな金額を動かせるのがレバレッジの特徴です。一見メリットに見えますが、これは、少額の資金でも大きなリターンを狙える反面、大きな損失となる可能性がありますので、いわば諸刃の剣です。初心者の方はこのレバレッジとどのように付き合えば良いのでしょうか。

通常時は2倍のレバレッジ

FXは、野球で言えば、怪我をせず毎試合に出場して、コツコツとヒットを積み重ねていけるかが重要です。よって、レバレッジ25倍で大怪我をした際は、復帰は難しいでしょう。筆者が提唱するのは、通常時は「2倍」が鉄則です。大きな利益は期待できませんが、確実性が高まります。そしてコツコツ売買を重ねて勝ちを積み上げていくのがポイント。「2倍なんてたいしたことない」と思ってはいけません。そもそも自分が持っている資金の2倍分も取引ができるのです。2倍でも十分リスクを取っていることを認識しましょう。

相場が動き出す時間帯は3倍〜5倍

FX取引に慣れてきたら、為替が大きく変動する時間帯は利益を上げるチャンスなので、少し積極的に3〜5倍までは上げても良いでしょう。トレンドが明確に出ている時がチャンスです。

レバレッジのルールを遵守すること

怪我をせず毎試合に出場して、コツコツとヒットを積み重ねていくためには、レバレッジのルールを作り、それを忠実に守っていくことが大事です。例えば、「FX取引に慣れるまでの1年間は、レバレッジ2倍を徹底。それ以降は、通常時は2倍とし、相場変動時は3倍」というルール。投資の余力が生まれて、「チャンスだからもっと買いたい!」と気持ちに負けてレバレッジを上げた結果、悲惨な目にあった人を何人も見てきています。自分で決めたルールを徹底することが、FXの世界を生きるためには重要です。

【頼藤太希のFX基礎講座:全6回】

第1回:FXの基本のき
第2回:FXの3大特徴(今回)
第3回:FXを株や外貨預金と徹底比較  
第4回:初心者のためのFX投資法 
第5回:テクニカルとファンダメンタル分析 
第6回:いざ実践、会社選びから口座開設まで

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