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2017年2月28日

昨今、為替市場は大きく上がったり下がったりするようになり、またトランプ大統領就任前後も激しく上下したことから為替のニュースを目にしたことがある方が多いことでしょう。経済が不安定にある今のような状況下においても、人気があるのがFX(外国為替証拠金取引)です。
今回よりFXの魅力、知っておくとお得な事、必要不可欠な知識、テクニックなどを解説していきます。FX初心者はもちろん、すでにFXをされている方にも役立つ情報を発信していきます。

そもそも外国為替ってなに?

外国為替とは、異なる2国間の通貨を交換することを言います。海外旅行をする際、日本円を現地通貨に両替しますが、これも一種の外国為替になります。その交換比率が、「為替レート」です。例えば、「1ドル=100円」です。

外国為替取引を行うところが「外国為替市場」です。外国為替市場は大きく、「対顧客市場」と「インターバンク市場」の2つに分けられています。「対顧客市場」とは、銀行が顧客に対して取引を行うところで、銀行の窓口で両替する場合の取引が含まれます。「インターバンク市場」とは、金融機関、事業会社、個人が自由に取引を行っていて、この市場での取引は取引単位が大きく、ここを中心に外国為替取引は行われています。世界各国の通貨は日々交換され、それに伴い、為替相場は刻一刻と変動しています。

ではFXってなに?

FXとは、Foreign Exchangeの略であり、簡単に言えば外国為替のこと。FX取引業者に一定の証拠金(保証金)を預け、米ドルやユーロなどの外貨を売買し、そこに生じる「為替差益」を得るという金融商品です。為替差益は、為替レートの変動によって得られる利益の事で、例えば、円高で外貨を買い、円安で得る事で得られます。1ドル=100円の時に、100万円分をドルに交換する(円を売って、ドルを買う)と、1万ドルが購入できます。購入後、1ドル120円と円安になった時に1万ドルを売る(ドルを売って、円を買う)と、20万円の為替差益が得られ、手元資金は120万円になります。逆に、1ドル80円の時に売ると、20万円の為替差損が発生し、資金が80万円になります。外貨取引と聞くと、よく外貨預金と混同されがちですが、外貨預金との大きく違う点は「円と外貨の組み合わせ以外の取引もできる」「円安だけでなく円高になっても利益を狙うことができる」「レバレッジをかけることができる」の3つでしょう。

FXはここが魅力! 5つの特徴

レバレッジ効果(少額の資金で大きな取引ができる)

レバレッジとは、日本語で「てこ」のこと。証拠金(元手)より多くの金額の投資が行えるので、この仕組みを「レバレッジ」と呼ぶわけです。仮に、10万円持っているとしましょう。外貨預金の場合、外貨に交換することが出来る金額は当然ながら10万円分までです。しかし、FXの場合は10万円分証拠金を口座に入れることで、最大25倍の250万円分の外貨取引を行うことが出来るのです。ちなみに証拠金を超える取引金額については、証券会社がお金を貸してくれています。元手以上の金額分の取引ができる、つまり、少額の資金でも大きなリターンを狙える反面、大きな損失となる可能性があります。

 

24時間取引できる

外国為替市場は、土日を除き、24時間動いているため、いつでも取引ができます。日中忙しいビジネスマンは帰宅してから好きな時間に取引でき、家事や育児が忙しい専業主婦は自分の時間を見つけて取引できます。また日中授業がある学生は通学時間や授業後のスキマ時間に取引できます。

このようにFXはライフスタイルに合わせて無理なく取引できるのが魅力の一つです。ただし、利益を得るためには為替が動く時間帯を狙うことが重要です。というのも、日本市場、上海市場、ヨーロッパ市場、米国市場など、各市場の動き出す時間帯が異なるからです。時間帯ごとの特徴や傾向は後日解説します。

スワップポイントが受け取れる

「スワップポイント」とは、2種類の通貨間の金利差調整分のことです。スワップポイントは、ポジション(通貨の保有状況)があれば毎日受け取る(支払う)ことになります。低金利の通貨を売って、高金利の通貨を買うことで、そこに発生する金利差に相当するポイントを受け取ることができます。例えば、米ドル/円の買いポジション(円を売って、米ドルを買う)の場合、米ドル金利から日本円金利を差し引いた金額を受け取れます。逆に、高金利の通貨を売って、低金利の通貨を買った場合、金利差に相当するポイントを支払うことになります。

 

言葉だけだとイメージがつきづらいと思いますので、数値例を示しておきます。1ドル=100円で1万ドルの買いポジションを持っていて、仮に米ドル金利:1.0%、円金利:0.1%であった場合、以下の通りです。

スワップポイントは1.0%-0.1%=0.9%

0.9%×100万円=9000円(1年あたり)

9000円÷365日=24.65円(1日あたり)

※実際の金利とは異なります。スワップポイントはFX会社や通貨の組み合わせにより異なるので、ホームページで確認してください。

手数料が安い(外貨預金の10分の1〜数100分の1)

外貨預金は「日本円を外貨に換えるとき」と「外貨を日本円に換えるとき」両方に手数料が掛かります。大手銀行では米ドルで1ドルにつき約1円(片道)、ネット銀行では約10銭(片道)です。仮に大手銀行にて1万ドルの外貨預金を行った場合、円からドルにし、ドルから円に戻すと、手数料は合計2万円かかります。これはつまり、少なくとも2円以上動かないと利益が出ないことになります。一方、FXは、米ドル/円は往復0.3銭としている会社が多いです。売買単位が1万通貨、つまり1万ドルなら、30円が実質の手数料となるわけです。つまり、米ドル/円相場が0.3銭以上動けば、利益が生じることを意味します。いかにFXの手数料が安いかお判りいただけたことでしょう。

円安、円高どちらでも利益を狙える

外貨預金の場合、日本円を米ドルやユーロなど外貨に換えて預金することしかできません。外貨預金を始めた当初よりも、円安に動けば、利益が獲得できますが、円高が続いた場合、損失の状態が続きます。つまり、円高に動いた場合は、外貨預金では利益を狙うことが難しいのです。一方、FXの場合、FX取引業者に一定の証拠金(保証金)を預ければ、実際にその通貨を保有していなくても、米ドルやユーロなどの外貨を売る(ショート)からの取引もできるため、円安だけでなく円高になっても利益を狙うことができます。

【頼藤太希のFX基礎講座:全6回】

第1回:FXの基本のき (今回)
第2回:FXの3大特徴
第3回:FXを株や外貨預金と徹底比較  
第4回:初心者のためのFX投資法
第5回:テクニカルとファンダメンタル分析 
第6回:いざ実践、会社選びから口座開設まで

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