
目次
はじめに
会社の株式投資のように、個人が自分で自分の株券のようなものを、発行して取引できるようなサービスが出てきました。
それが、「VALU」と「FiNANCiE」というサービスです。
「VALU」は2017年からスタート、FiNANCiEは2019年3月、できたてホヤホヤです。
それぞれコンセプトや、VALUはビットコインを利用しているなど細かいサービス内容に違いはあるものの、根本的なところは一緒です。
- 自分の「株券」を発行し売ることができる
- 他人の発行した「株券」を購入することができる
- 「株券」を、他人と売買ができる
会社の株券のように、欲しい人が多ければ、その株券は高くなりますし、安くもなります。
そうです、株式投資と同じように、株券を売買するだけで儲けることも出来るのです。
「VALU」で、某有名YouTuberが、サービスが、いわゆる株式投資と同じシステムということを逆手にとって、会社の株式投資では禁止されている売買をして儲け、ネットで大炎上したニュースを聞いたことある人もいるかと思います。
VALUの特徴
「叶う夢を増やそう。」
なりたいものや、やりたいこと実現するために、継続的に支援を募ることができるSNS。
2017年5月からβ版をサービススタート。
Web上でもサービスを利用できますが、iOS、Androidでアプリも提供しています。
個人が会社でいう株券(VA)が売り出すことができて、そのVAを自由に売買できます。
VAを売買するにはビットコインを使います。
VALUのイケてるところ
誰でも登録できてVAを発行できる
先行してサービスインしているだけあって、誰でもVAを発行できます。すでに1万人以上が登録していることを公表しています。
著名人が登録している
たとえばホリエモンさんや、落合陽一さんがVAを発行しています。
VALUのまだまだこれからなところ
ビットコインを所有していないと取引ができません。
これはまずビットコインを手に入れなければならず、ビットコインを用意するだけで大変な手間がかかってしまいます。法的に日本円で直接やりとりすのは法的難しそうですので、独自のポイントなど用意するなどして対応を期待しています。
ビットコインの値段が不安定です。
VAの価値がビットコインに価格も左右されてしまい、VAが値上がりしてもビットコインが値下がり結局損をしてしまうことが考えられます。
FiNANCiEの特徴
「あなたの夢が、みんなの財産になる。」
夢を持つ人(ヒーロー)と夢を支援する人(ファン)が出会い、その実現に向けて、一緒に歩むためのコミュニティ。
2019年3月からβ版のサービスをスタート。(2019年5月には正式リリース予定。)
支援したい人(ヒーロー)をみつけたらヒーローカードをフィナンシェポイントを利用して購入することで支援します。
フィナンシェポイントは1ポイント1円で購入可能です。
自分の株券(ヒーローカード)を売り出す時は「ダッチオークション方式」で、ヒーローカードの値段を、売り手が設定したあと、時間が経つにつれて自動的に値段が下がっていき、買い手が欲しい値段にまで下がると購入できます。
フィナンシェのイケてるところ
フィナンシェポイントが1pt=1円の価値。
投資・投機目的の場合でサービスを利用するときにわかりやすいのが良いですね。銀行振込、クレジットカードですぐにポイント購入、応援したいヒーローへすぐに出資することができます
ヒーローが承認制でヒーローへの信頼性が高い。
お金を出資したものの、ヒーローたちが活動してくれなければ意味がありません。フィナンシェは現在のところ承認制をとっており、モチベーション高いヒーローが揃っているはずなので信頼して投資できますね。
フィナンシェのまだまだなところ
まだ登録者が少ない
まだサービス開始したばかりで現時点2019年3月では10人程度。ヒーローへの登録は承認制で、登録自体も一般に向けてオープンしていません。応援したいジャンルの人を早く登録して欲しいですね。
クレジットカードを利用するだけで手数料がかかる
サービスを運営する上で絶対にコストがかかってくるのでシステム手数料などは必要ですが、「投資する」サービスですので気になってしまいます。
UIがβ版
字が小さい、入札ボタンまでのクリック数が多いことや、入札ボタンがあるページが限定されている、トップページのヒーローカードからすぐに入札ボタンあるページへリンクしたいのにヒーローのブログへリンクするなどまだまだ改良の余地がありそうです。
まとめ
VAやヒーローカードの二次流通が増えれば、投資だけでなく投機としても価値が生まれて盛り上がってきそうです。
「VALU」や、「FiNANCiE」によって個人に投資・投機することがFX、株式投資のように一般的な投資手段として定着すれば、同じようなサービスが登場したり業界自体が盛り上がってきそうですね。
これは筆者の個人的意見ですが、このサービスを利用して支援される人はもちろん、プラットフォームを運営する側もお金を落としてくれる支援者のモチベーションをどうキープしていくのがポイントになっていくのではないかと思います。
自分への他人の評価が、時価で可視化されるので「評価経済」の一つと考えている人もいるようですね。
これからどのように成長していくか楽しみです。