
国税の支払方法は?
還付申告であれば、申告時に記載した口座に国から還付金が振り込まれますが、納税額が発生する場合は、納税の方法についても考えておく必要があります。
所得税の納付は次の4つの方法があります。
- 現金に納付書を添えて納付する方法
- 指定した金融機関の預貯金口座から振替納税する方法
- ダイレクト納付又はインターネットバンキング等を利用して電子納税する方法
- インターネットを利用したクレジットカード納付で納付手続する方法、
納付手続が簡単にで、しかも申告と同時に完了する、④のクレジットカード納付について、次に詳しく説明しましょう。
クレジットカード納付のメリットとデメリット
クレジットカード納付のメリットとデメリットを次に説明します。まずメリットとしては以下があげられます。
「納付が手続と同時に完了する」
クレジットカード納付にすれば、納付手続が完了した日をもとに延滞税や利子税が計算されます。つまり、納付手続さえ期限までにしておけば、実際の引き落としが納付期限より後になっても、延滞税や利子税がかかりません。
「ポイントが付与される」
クレジットカードのポイントが付くので、ポイントを貯めている人はとても嬉しいですね。
「毎日24時間いつでも納付作業ができる」
e-Taxでの申告と同じく、いつでも納付ができるので、時間の有効活用となり、払い忘れもありません。一方、デメリットは以下があげられます。
「領収書が発行されない」
クレジットカード納付の場合、領収書は発行されません。忘れず控えを印刷しておきましょう。
「納付手続の取消ができない」
納付手続が完了すると、その納付手続きの取り消しはできません。また、一旦クレジットカード納付手続によって納付済となって国税については、納税の猶予を受けることができなくなります。
「納付税額に応じて決済手数料がかかる」
納付する税額に応じて以下の決済手数料がかかります。
納付税額 | 決済手数料(税込) |
1円~10,000円 | 82円 |
10,001円~20,000円 | 164円 |
20,001円~30,000円 | 246円 |
30,001円~40,000円 | 328円 |
40,001円~50,000円 | 410円 |
※以降、10,000円を超えるごとに決済手数料82円が加算されます。 |
※国税クレジットカードお支払サイトより
この手数料は、納付受託者の収入となるものなので、間違って納付手続きをしても還付の対象とはなりません。注意しましょう。
e-Tax+クレジットカード納付にすると、申告納付が自宅で一度に完結できるばかりか、ポイントも付くという嬉しい方法です。手数料はかかりますが、混み合う税務署や金融機関などにわざわざ行く手間と時間を考えると、積極的に活用したい制度ですね。
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