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ふるさと納税とは
巷で大人気のふるさと納税。ふるさと納税の制度を活用した寄付の実績は去年300億円を超え、2014年140億円の2倍にも増えました。
その仕組を一言で表すと、個人が地方自治体に寄付した金額の一部が支払っている税金から控除されるという仕組みで、所得税や住民税から差し引いて後程還付されます。
金額的には、2,000円を超える金額分だけ控除されるため10,000円の寄付を行うと8,000円分の納税分が控除がされるということになり、さらに御礼の品(返礼品)をもらえるということで、お得な仕組みとして広く認知され始めています。
返礼品はデパート状態!
大人気のふるさと納税、2015年には一気に寄附金額が1400億円を超え、今年はワンストップ特例制度ができ確定申告も(場合によっては)不要になり、さらに寄付金の倍額が期待されています。そして、消費者から寄付金を獲得しようと地方自治体も競争状態になってきており、地元の企業や商店と提携して多くの商品が出品、それはまさに総合デパート状態に。
牛肉やフルーツ、生鮮品などの食品を始め、自転車や家電製品、旅行券など種類も豊富になってきています。とくに家電製品は、いわゆる白物家電からパソコン、タブレットまで多くの商品が出品されてきています。購入前に、ふるさと納税サイトでほしい商品がないかチェックするのも良い手段でしょう。
控除できる上限金額は要注意
とはいっても1年間に控除される金額に限りがあり、それは個人の所得や家族構成でかわります。上限金額を覚えておかないと控除できる金額をオーバーしてしまい、結局自己負担が増えてしまうという状況にもなりかねないので、始める前にまずは仕組みと上限金額を計算しておくことが必要です。
パソコンをもらうのは果たしてお得?
さて家電の中でも人気の代表格、パソコンについて検証していきましょう。
まずパソコンを提供しているのは、主にパソコンや精密機器を製造している地域です。(もちろん家電量販店による返礼品の提供など、製造地以外の地域で提供されているケースもあります。) 提供する自治体としては、地元を活性化させるための最善の方法を模索しているので、受けた寄付金を原資に地元で製造しているパソコン(部品含む)を自治体からお金をはらって提供してもらい、さらに地場工場の生産稼働を増やし、結果的には雇用と税収を伸ばすことを目的として進めていきます。そのため、パソコンも国内メーカーを中心として多くの地域から出品されています。
パソコンといっても多くのスペックがありますが、一番多いのはノートパソコン。場所もとらず、持ち運びもできるためデスクトップに代わりいまやノートパソコンが主流です。
ノートパソコンの価格は、5万円前後から20万円前後の相場です。その中で100,000円からの寄付金でもらえるのは40,000円相当の比較的軽量なノートパソコン、400,000円の寄付金で200,000円のハイスペックなパソコンを受け取ることができます。寄附金額が多くなると還元率も合わせて高くなる傾向があり、他商品にくらべて高い還元率といえます。
さて今回は返礼品の中から、100,000円前後の寄付金で返礼品できるノートパソコンをランキング形式であげてみました。
編集部のお薦めパソコン三選
第三位:長野県飯山市「マウスコンピューター 14型ノートパソコン」
長野県飯山市のマウスコンピューターを取り上げました。マウスコンピューターは創業20年以上も経つ国産パソコンメーカーです。このふるさと納税がユニークなのは、現地の工場に訪問して製品を組立、お持ち帰りできる体験型特典なのです(詳細はこちら)。130,000円からの寄付金で、実売価格42,800円スペックのオリジナルなノートパソコンをもらえることができます。
「LB-B422SN-SSD-A-IIYAMA」
・Windows 10 Home
・Microsoft Office Personal Premium
・マカフィーリブセーフ(60日体験版)
・インテル Celeron プロセッサー N3160(4コア/4スレッド/1.60GHz)
・4GBメモリ
・120GB SSD
第二位:山形県米沢市「 NEC LAVIE 15.6型ノートパソコン」
第二位は山形県米沢市の提供しているNEC製ノートパソコン「LAVIE」をあげました。こちらの特長はなんといっても大画面の15.6型液晶モニターです。ノートパソコンの手軽さと、デスクトップで使うモニター並の大きさの画面で使う側にとってもストレスの無い製品です。こちら160,000円からの寄付金額と少し高い設定ですが、実売価格は約 75,000円と還元率の高い返礼品です。
CPU:インテル® Celeron® プロセッサー 3855U (1.60GHz)
OS:Windows 10 Home 64ビット(日本語版)
ディスプレイ:15.6型ワイド スーパーシャインビューLED液晶 (1366×768ドット)
メモリ/最大容量:4GB/最大16GB
HDD:約500GB(Serial ATA)
第一位:長野県喬木村(たかぎむら)「エプソンダイレクト 14型ノートパソコン」
そして第一位は、長野県喬木村の提供しているエプソンダイレクト製「Endeavor」 シリーズのノートパソコンです。まずは120,000円の寄付金で、実売価格 50,000円のノートパソコンを受け取ることができ還元率も他の自治体が提供しているパソコンよりお得な設定です。
CPU: インテル Celeron プロセッサー 3855U(1.6GHz)
OS: Windows10 Home 64bit
液晶: 14型 HD(1366×768)
メモリー: 4.0GB
内蔵HDD: 500GB
終わりに
ノートパソコンを買い替えたいと思っていた方にとっては、とてもお得な返礼品であるといえます。最近返礼品としてパソコンの提供が増えているとはいえ、まだ提供されているパソコン製品は限られます。その中で新しい製品や新モデルも今後でてくるので、買い替えたいと思ったときに専用サイトなどをこまめにチェックすることをオススメします。
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