
100年生きる時代を生きる私たち
さて、世界は今後どのように変化していくのでしょうか。日本は世界の中でも少子高齢化がハイペースで進んでいます。2015年の平均寿命は男性80.79歳、女性87.05歳(厚生労働省調べ)でした。その10年前の2005年では男性78.56歳、女性85.52歳、20年前の1995年では男性76.38歳、女性82.85でした(同調べ)。つまり、10年あたり2、3年のペースで寿命は延びているということです。すでに2017年の100歳以上の人口は約7万人(2017年1月総務省調べ)。人生100年時代がもうそこまできています。
そのため、現役期間を延ばして働き続けるライフプランが必要になってきますが、ロボット・AI技術の発展で10年後、20年後には人間の仕事の半分以上が無くなってしまうとも言われています。
激変の時代を生き抜くためには、自分磨きが欠かせません。自分磨きは数々ありますが、旅にまさるものはないでしょう。
旅で得られるもの
旅は頭脳と心をリフレッシュさせますが、それだけではありません。ビジネスマンなら、仕事に関連しているところだけではなく、ぜひ地場産業に触れて見聞を広めましょう。
筆者が定期的にマネープランの見直しをしている方で、小売業関連会社にお勤めの男性がいます。旅好きであちこちに行っていますが、必ず地元のスーパーマーケットや商店、市場で買物をするそうです。陳列方法だけではなく、客層やサービスなどデータだけでは分からないことが、お客さんの立場で来店することで新たな気付きを得られるのだそうです。そして、山梨ならワイナリー、群馬県の絹織物、などの地場産業に触れるプランを立てます。地場産業は地域の特性を生かして発展したものです。地理的な特長だけではなく、歴史的な背景、地域の人々のメンタリティも大きく関係しています。地域と産業への理解が深まり、長い目で見て仕事にも役立つ経験になっているとのことでした。
旅行にはお金がかかるもの、旅行積立を活用しよう
そんな旅行には折にふれ出かけたいものですが、費用もそれなりにかかります。計画的な旅行資金作りには、旅行積立が最適。航空会社・旅行会社で提供している旅行積立は、利回りが1.5%~6%。マイナス金利政策の影響で、普通預金金利が0.001%の昨今、貯金をするよりずっとお得です。
各社の旅行積立
では、旅行積立のプランを各社比較してみましょう。
取扱い会社 | 積立商品 | コース | 積立金額 | 積立回数/満期 | 年利換算 | 有効期限 |
ANA | ANA旅行積立プラン | 毎月積立 | 3000円~ | 12~60回 | 1年目3% 2年目以降2.25% 6ヶ月満期コースは5% |
5年 |
一括積立 | 5万円~ | 12~60ヶ月 | ||||
JAL | JAL旅行積立 | 毎月積立 | 5000円~ | 12~60回 | 1年目3% 2年目以降2.25% 6ヶ月満期コースは6% |
10年 |
一括積立 | 5万円~ | 12~60ヶ月 | ||||
JTB | たびたびバンク | 毎月積立 | 5000円~ | 12~60回 | 1.75% | 10年 |
一括積立 | 3万円~ | 12~60ヶ月 | ||||
フリープラン | 3000円~ | 自由 | 0.80% | |||
近畿日本ツーリスト | 旅したく | 毎月積立 | 3000円~ | 6~36回 | 1年目1.5% 2年目以降1.75% |
なし |
一括積立 | 1万8000円~ | 6~36ヶ月 | 1年目1.75% 2年目以降2% |
|||
日本旅行 | ドリームプラン | 毎月積立 | 3000円~ | 6~60回 | 1年目1.5% 2年目以降1.75% |
なし |
一括積立 | 1万8000円~ | 6~60ヶ月 | 1年目1.75% 2年目以降2% |
|||
HIS | 貯めチャオ | 毎月積立 | 3000円~ | 6~60回 | 1.6%~2.45% | なし |
一括積立 | 5万円~ | 6~60ヶ月 |
利回りを比較してみると、ANAとJALがお得です。1年までの期間だと利率がよいので、毎年のように旅行に行く人にピッタリです。特にJALの6ヶ月満期コースは年利換算6%ととても高利回りです。ANAの旅行積立プランでは、旅行だけではなく、ホテルやゴルフ場、レンタカーの利用にも使えるところが便利です。JTBは旅行商品の豊富さが魅力です。国内外のパックツアーだけではなく、国内のホテル宿泊プランにも使えます。HISは割安なパックツアーが多いところがいいですね。近畿日本ツーリストの「旅したく」や日本旅行の「ドリームプラン」で積み立てた分は、JR券や私鉄券にも使えるので、旅行だけではなく帰省などにも使えます。
ぜひ、自分の旅行計画と合う会社を見つけてください。
旅行積立を利用する際の注意点
お得な旅行積立も、メリットだけではありません。注意点の1つは、まさに旅行にしか使えないことです。当初は旅行のために積立をしていても、予定外の出費などで旅行積立の優先順位が下がることもあります。そんな時、もし解約しても現金にすることはできません。旅行資金を確保するためには役立つ仕組みですが、あまり積立額を大きく設定しすぎると、もしもの時に損してしまいます。貯金とのバランスをはかって、旅行積立をすると間違いがありません。
また、当たり前のようですが、積み立てた会社でしか使えません。たとえばJALの旅行積立でためた分を、HISのツアーの代金にすることはできないので、自分好みのプランのある会社を利用しましょう。
それから、有効期限にも注意が必要です。せっかく貯めても使わなかったら、まるまる損をしてしまいます。予定通りに旅行ができないかもしれないと思ったら、有効期限を定めていないところを利用しましょう。利回りは小さくなりますが、それでも普通預金に預けておくよりはずっと有利です。
旅は、新たな気付きとひらめきをもたらしてくれるでしょう。それこそがAIやロボットにはない可能性です。新時代を生き抜くヒントを求めて、旅に出てみましょう。
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