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まずは固定費の見直しをしましょう
皆さん、「固定費」とは何かご存知ですか?これは毎月一定額支払うお金の事です。反対に、支払う額が一定でないものは「変動費」と言います。
固定費に分類されるものには、以下のようなものが挙げられます。
- 住宅ローンあるいは賃料
- 携帯代などの通信費
- 保険料など
反対に、変動費は以下のようなものです。
- 食費
- 交際費
- 日常雑貨代など
節約を考える上でまず支出を抑えなくてはならないのは、固定費です。固定費は変動費と違い、毎月の支出額があらかじめ決まっています。一度費用を抑えてしまえば、その後無駄な出費を抑えられ、その分を貯蓄に回す事も可能です。
人生の3大支出を抑える事を考えて
まずはじめに行なって欲しいのは、家計収支の各項目を理想的な割合に納める事です。以下の表を参考に今の支出状況が妥当かどうかをまずは当てはめてください。もし、理想の割合よりも大きく支出がオーバーしている場合、そこが家計を逼迫している可能性が高めです。
食費 | 15% |
住宅費(ローンや賃料) | 25% |
光熱費 | 6% |
通信費 | 6% |
教育費 | 10% |
保険料 | 6% |
被服代 | 3% |
趣味・娯楽・交際費 | 4% |
日用雑貨代 | 2% |
貯蓄 | 10% |
お小遣い | 10% |
その他 | 3% |
合計 | 100% |
※夫婦と10代の子供が二人いる場合
数値化して見る事で、頭の中で「なんとなく」問題を捕えるのではなく、具体的に「何がいけないのか?」が分かるようになります。割合が高すぎる支出項目をできるだけ低くするなど工夫がしやすくなるので是非行なってみてください。
固定費を減らす具体的な方法は?
ある程度家計収支のバランスを把握できたら、次はいかに固定費を減らすかを考えましょう。
ローンを組んでいるならば借り換えの検討も
あなたが申し込んだ時の住宅ローンは、今も他行と比べて金利は安いでしょうか?経済状況が変化していく中で、昔では考えられないくらい低金利で住宅ローンを出しているところもあります。
もし、借り換え時の手数料も考えて今のままローンを組んでいたら割高になる場合、他の金融機関に借り換える事をおすすめします。シミュレーションを窓口でとってもらったり、償還予定表を発行してもらうなどして、今の場合と比較してどちらがお得か考えましょう。
保険はこまめに相談しにいこう
住宅ローン同様、一度契約をしてしまうとその後変更をしないのが「保険」です。今は保険会社が毎年こぞって新しい商品を販売しています。昔と比べて保険料が割安になっているケースも多いので、出産、子供の進学など、ライフスタイルの変化があった場合は逐一見直す事が「節約の鍵」となります。
また、保険の主契約以外に、特約が付加されている場合があります。この付加されている分もしっかりと保険料は徴収されています。もし、他の加入済みの保険で代用できるならば、こちらを外すなど臨機応変な対応をしていきましょう。
携帯は格安SIMを、他通信費もWi-Fiに
今、格安SIMが注目されています。これは簡単に言うと、安く携帯を利用できるサービスです。大手キャリア(契約先)のスマートフォンは月額7,000円前後のところが多いですが、こちらに変更すれば最低プランでだいたい2,000円前後で済みます。月5,000円くらい得する計算なので、年間約6万円も差がでます。
大手携帯会社の解約手数料は約1万円からですが、2年以上契約していた場合、端末代金の残額もほぼありません。事務手数料が約3,000円かかる事を考えても、年間で考えると費用をかなり抑えられる計算です。
また、家庭の固定回線を解約し、Wi-Fiルータに変更することで通信費も抑えられます。そちらと固定回線でどちらが安上がりか比較するのもおすすめです。
電力自由化で安い電気会社を選びましょう
2016年4月より、家庭でも電力会社を選べる「電力自由化」が可能になりました。これまでは決められた電力会社しか選択できませんでしたが、これからは各自が電力会社を選び、コストを下げる事ができます。一軒家だけでなく、マンションに住んでいる方でも自由に自分にあったプランを選べるのは大きいでしょう。既存の電力会社との解約手続きは不要なので、希望する電力会社に店頭や電話、あるいはネットで申し込みをするだけで完了します。
「電力比較サイト エネチェンジ」では自分のライフスタイルに合わせた電力会社を教えてくれる診断ページがあります。利用は無料でできますので、節約を考えている方は一度試してみてはいかがでしょうか?
できるところから節約をはじめましょう
節約には色々なやり方がありますが、まずは家計の収支が理想的かどうかを考える事を行ってください。そこから出費がかさんでいる項目を見つけ出し、それを潰す事から始めましょう。これだけでも随分と家計のやりくりが変わってきます。
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