Topページ > ローン > 住宅メーカーの受注は好調、「長期優良住宅」は本当に得なのか
公開日:2017年4月12日

長期優良住宅は「いい家」というイメージがあります。しかし実際どんな点が、どのように「いい家」なのでしょう?長期優良住宅は一般に価格が高くなるとされていますが、それは本当なのでしょうか?もし本当だとしたら、それに見合うメリットを得ることはできるかどうかが気になるところです。長期優良住宅とは何か、内容や制度も含めて検証したいと思います。

長期優良住宅とは何か、どんな家なのか

長期優良住宅とは、長期的に住むことができる質の高い家を指します。具体的には、以下のような水準を満たしている家のことをいいます。

1. 長期に使用するための構造及び設備を有していること
2. 居住環境等への配慮を行っていること
3. 一定面積以上の住戸面積を有していること
4. 維持保全の期間、方法を定めていること

※住宅性能評価・表示協会のサイトより(http://www.hyoukakyoukai.or.jp/chouki/info.html)

これらの基準を満たすために、建物構造基準・火災時の安全基準・点検や補修等の維持保全義務などが課せられます。一定の建築基準が求められるため、そうでない住宅と比較すると建築費は高くなるといわれています。しかし、価格に関しては、品質相当分の価格上昇であれば「適正価格」といえるのではないでしょうか。いい家が高くなるのは当たり前なので、それとコスト高とは別の話です。費用として知っておきたいのは、建築費とは別の費用が発生することです。

長期優良住宅の認定とは

認定の手間や費用はどの程度なのか。まずは認定までの流れを見てみます。

  1. 登録住宅性能評価機関の技術的審査を受ける
  2. 適合証の交付を受ける
  3. 行政に申請する
  4. 認定通知書が交付される

住宅性能の技術審査を受けるには、数万円の審査料が発生します。技術審査は書面で行われるため、多くの書類を集める「手間」という負担もありますし、申請に数週間の時間がかかるため、その分完成までに時間がかかります。多忙な人や入居を急ぐ場合には、思わぬデメリットかもしれません。

長期優良住宅のメリットと現状

手間や申請コストがある長期優良住宅ですが、政府は優良な家の普及を推進しているため、税制面の優遇が多くあります。主なものをご紹介します。

  • 住宅ローン減税の限度枠が大きい
  • 登録免許税の税率が低い
  • 不動産取得税の控除額が大きい
  • 固定資産税の減額期間が長い

これらのメリットがあります。すべて享受すれば大きな効果がありますが、控除や減税という目に見えにくい効果注意したいです。本来の税額を知っていないと「長期優良住宅なのでこれだけお得なった」という意識が得にくいといえます。お得になった部分を家計に還元するために、恩恵を金額に換算できるようになっておくことが大切でしょう。そのためにも、上記の優遇措置をしっかり理解しておきたいですね。

実は、現状における長期優良住宅の普及率は20%程度(平成26年度)と消して高くはありません。ですが、普及率・認知度ともに徐々に高まって来ています。政府の、長期優良住宅を推進させたいという方針も継続するようですので、今後も普及率は上昇していくと考えられます。

活用度が高い、長期優良住宅

申請の手間や費用がかかりますが、「いい家」であることに政府のお墨付きをもらえるのが長期優良住宅といえそうです。住むうえで住み心地がいいのはもちろん、将来の転売時など有利になる可能性があります。長期的に住む、もしくは将来の資産価値を高く保ちたいのならば有効ではないでしょうか。

とはいえ、将来的な価値よりも現在の住宅価格を抑えたい、という時もあるでしょう。その場合は、長期優良住宅にこだわる必要はないかもしれません。ただ、将来のリフォーム代が多めにかかる、建て直しが必要になる、といった可能性もあるので、将来の費用も含めて決断したいです。

政府の後押しもあり、長期優良住宅は今後のスタンダードになっていくと考えられます。住宅の価値や性能が高いというだけでなく、税制メリットも大きいため、総合的に「お得」と判断できそうです。とはいえ申請の費用や手間というデメリットもあります。選択の際は、メリット・デメリットを比較検討し、納得のうえで決断したいですね。

 

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