マサチューセッツ工科大学(MIT)は、世界経済フォーラム(WEF)と提携して、世界主要都市の緑の密度を表示する「Treepedia」を公開した。
Treepediaとは?
Treepediaは、都市開発における「Green View Indexes」という緑の指標を示し、各都市を比較できるように作られたものだ。「Green View Indexes」という共通の緑の指標を示すためにGoogleストリートビューパノラマを利用して計算されている。都市に緑を増やすことは都市の温度を下げることや大気汚染の解消にも有用だと説き、この効用は小規模な植樹でも得られるものとしている。
緑の多い都市ランキングベスト10
Treepediaにおいて表示されている「Green View Indexes」が高い、いわゆる緑が多い都市のベスト10は以下の通り。
第10位 マイアミ(アメリカ合衆国フロリダ州)19.4%
第9位 トロント(カナダ)19.5%
第8位 シアトル(アメリカ合衆国ワシントン州)20.0%
第7位 アムステルダム(オランダ首都)20.6%
第6位 ジュネーブ(スイス)21.4%
第5位 フランクフルト(ドイツ)21.5%
第4位 サクラメント(アメリカ合衆国カリフォルニア州)23.6%
第3位 シドニー(オーストラリア)25.9%
第2位 バンクーバー(カナダ)25.9%
第1位 シンガポール(シンガポール)29.3%
※参考:ニューヨーク13.5%、ロンドン12.7%、パリ8.8%
シンガポールは、「ボタニックガーデン」という2015年に世界遺産に認定された大きな植物園を有するだけでなく、2030年までに緑の範囲を拡げることを目標としているという。ちなみに日本は掲載されていない。今後掲載都市が追加される予定となっている。