Topページ > ライフスタイル > 知っておこう子どもの教育費、私立と公立で1500万円以上の差にも
公開日:2017年3月9日

日々成長する子どもの将来を考えたとき、就職して自立するために、大学まで卒業して欲しいと思うのも親心。しかし教育にはお金がかかるというイメージがあり、家計を考えると頭が痛くなることもあります。
それでは、子どもが生まれて幼稚園や小学校に行き、大学を卒業して社会人となるまでに教育費はどのくらい必要なのでしょうか。公立や私立など進学コース別にも考えてみましょう。

幼稚園から高等学校までかかる教育費

子ども一人当たりの学校教育費や学校外活動などのために支出した教育費を、文部科学省の「平成26年度子供の学習費調査」から見ていきましょう。

表1 学校種別の学習費調査

御存知の通り、幼稚園から高等学校までの教育費は、「公立」を選ぶか「私立」を選ぶかによって支出額が大きく変わります。特に、日本では小学校と中学校は義務教育であることもあり、私立と公立の学校教育費だけに着目すると、私立小学校は公立の15倍、私立中学校は公立の7.9倍の額になります。なお、塾や習い事を含めた学習費総額では、私立小学校が公立の4.8倍、私立中学校が公立の2.8倍の額になります。幼稚園から高等学校までの学習費は私立が公立より2倍から3倍は必要だといえます。

大学にかかる費用

大学にかかる費用は、文部科学省発表の「私立大学等の平成26年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」と、国公立の授業料や入学金は国が発表している標準額から見ていきます。

表2 初年度学生納付金平均額

大学への進学以降は、国公立と私立という区分に限らず、文科系、理科系、医歯系など子どもが進学するコースにより、教育費が変わります。表2から国公立の場合は4年間で約242万円(=入学金+(授業料+施設設備費)×4年)、私立の文科系では4年間で約386万円、私立の理科系では522万円、私立の医歯系では1,531万円と、進学コースにより教育費には大きな差がでることになります。

進学コース別によるトータルの教育費

表1に示した幼稚園から高校までの教育費と、表2に示した大学の教育費を組み合わせて、代表的な進学のモデルコースをいくつか設定し、子どもが生まれてから社会人として自立するまでの教育費を考えてみます。なお、幼稚園は3年間とし、幼稚園から大学までは連続して19年間通うとしています。

表3 幼稚園から大学までの進学コース別教育費総額

幼稚園から大学まで全て国公立の場合(ケース1-1)のトータルの教育費は765万円、幼稚園から高校まで全て私立で大学が私立理系の場合(ケース6-2)のトータルの教育費は2,292万円となり、その差は、1,527万円。高等学校や大学は、国公立を希望しても希望が叶わず私立へ進学となることもあります。最近は、大学卒業後に大学院に通ったり、海外留学したりするケースもありますし、大学に通ってはみたものの希望とは異なり、再度受験するという方もいます。このような場合には、表3の教育費総額に数百万円以上の教育費が上乗せされることとなります。

まとめ

子どもが生まれて幼稚園や小学校に行き、大学を卒業して社会人となるまでにかかる教育費をみて、お金がかかるから教育は辞めようと思いますでしょうか。文部科学省の調査では、高等学校への進学率は97%超えており、大学と短期大学を合わせた進学率は57%であり、実に高等学校卒業者の半数以上が大学又は短期大学に進学する時代となっています。また、教育費は「子どもためだから」という親心で、いくらでもかけることができる費用でもあります。

さらに、30代~40代の子どもを育てている期間には、住宅購入して住宅ローンを支払っている家庭も多いことでしょう。特に、大学進学時の教育費は高等学校までの教育費と比較して高額となっていますので、子どもにどのような進学コースを進ませたいのかを考えつつ、小さいころから大学進学を想定して余裕を持った教育資金を準備することが望ましいといえますね。