Topページ > ライフスタイル > 京阪神は倒れてナンボの世界。タダでは起き上がらへんで〜!
更新日:2017年4月27日

「三都」とも総称される京都、大阪、神戸は関西を代表する都市です。それは説明するまでなく周知されていることでしょう。古刹や名勝も多く歴史が息づく京都、商売やお笑いなどでにぎやかな大阪。港町として海外に開かれて異国情緒が漂う神戸…。それぞれに個性豊かな街だけに、そこで生活する人々の価値観にも特徴があるのは当然で、一方、京阪神特有の共通点もあるに違いありません。それぞれの金銭感覚を比較して「三都」の素顔を探ってみましょう。

学ぶ・稼ぐ・住む

「京都で学び、大阪で稼ぎ、神戸に住む」。関西のライフスタイルの理想を表現した言葉です。京都は「学生の街」として知られ、大阪は「天下の台所」や「商都」とも称されたので関西以外の方々でも「学び」「稼ぎ」は納得していただけますよね。

一方、神戸はどうでしょう。住宅地としての神戸といえば、広い意味で阪急神戸線に沿った阪神間を含む地域をと考えられますが、「リクルート住まいカンパニー」の2017年版「住みたい街ランキング 関西版」で西宮北口や岡本、御影などベスト10のうち5カ所が阪急神戸線の駅なことでもわかるように関西で「住」といえば神戸なんです。

着る・食べる・履く

そんな「三都」それぞれの金銭感覚をたとえた言葉が「京の着倒れ、大阪の食い倒れ、神戸の履(は)き倒れ」。大阪は美味を追求して財産をなくすほどの食道楽だということ。京都は服、神戸は靴などの履物に、お金をつぎ込んでしまうというわけ。価値観の違いを表しています。

これに対して「江戸の飲み倒れ」という言葉があります。飲むのはもちろん酒。人間が生きるのに必要な代表が「衣食住」ですから「着る・食べる・履く」は、そのうちの「衣食」ですよね。下戸の方もいますから酒は「食」と同類だとはいえ、なくても生きていけます。そういう意味で関西人には実用も兼ねた部分で道楽を追い求める合理性があるとも言えそうです。

大阪人は本当に“がめつい”か?

「大阪人は、がめつい」と言われることがあります。「がめつい」とはカネに抜け目がなく欲深いという意味です。1959(昭和34)年から翌年にかけて大ヒットした菊田一夫の戯曲で、映画やテレビ番組にもなった「がめつい奴」で定着した言葉だそうです。そんな金銭に貪欲な印象やソロバンをはじく商人(あきんど)のイメージ、「大日本どケチ教教祖」を名乗った吉本晴彦・大阪マルビル顧問らの影響もあって「がめつい」(=「ケチ」)という大阪人像が広がったともみられています。

でも「がめつい」は悪口。大阪人は「ケチ」とは区別します。上方漫才の姉妹コンビ「海原やすよ・ともこ」に大阪の女の子は高いものよりも、いかに安く買ったかを自慢するというネタがありますが、大阪ではケチは合理的で、買い物での値引き交渉は当たり前。海外に行くと日本人は相手の言い値で買うのでカモにされると言われますが、大阪人は海外でも大阪弁で値切りますから、ある意味グローバル。「ケチやなくて国際感覚があるって言うてっ!」とアピールします。

京都の唯我独尊は表向き

「三都」の中でも「別に仲間に入れてもらわんでも」という空気を発しているのが京都です。「乙巳の変」(645年)による「大化の改新」で生まれた「難波宮」があった大阪も、平清盛による「福原京」があった神戸も、眼中にはなく「日本史の教科書から京都を抜いたらカスカスやわ」とという唯我独尊状態なのは関西の常識。ただし京都人は実際に、そんなことは口にしないのも特徴です。

和風の総本山か家元のようで、学問と神社仏閣で成り立っている印象もあります。ところが、全国平均を「1」として比較する「特化係数」でみてみると意外です。総務省統計局「経済センサスでみる12大都市の産業特性と主要産業」(平成24年経済センサス)によると、産業別従業者数の構成比で京都市は「1・5」で大阪の「1・2」よりも大きくトップの川崎市(1・8)の次です。

考えてみれば、東京一極集中が進むなかでも京セラ、日本電産、ワコール、オムロン、任天堂、島津製作所…といったメーカーが本社をドンと置いて世界でビジネスを展開しているのですから当然といえば当然。金儲けに関心がなさそうな印象がありますが、がっちり稼いでいますね。

ちゃっかりした“末っ子”の神戸

神戸市のウェブサイトに「神戸開港後、居留地に住む外国人の靴を修理・新調するために、神戸靴が生まれました。高度な技術と高い品質が認められ「神戸の履きだおれ」として、全国に名をはせ…」とあります。神戸開港は1868年1月1日(慶応3年12月7日)で、この年の10月が明治への改元されますから江戸時代から続く「着倒れ」「食い倒れ」に比べれば新参。でも、ちゃっかりと「三都」に食い込み存在感を放っています。

そんな末っ子的な立ち位置で様々な人種が暮らし異人館や中華街が生まれ、日本の島国性と大陸的な感覚が融合した港町が形成されてきました。ファッショナブルなイメージも「履き倒れ」で、足元のオシャレを大切にしたことがベースになっているのかもしれません。そんな土地柄は映画・テレビドラマ化された小説「華麗なる一族」(山崎豊子著)のモデルとなった財閥が生まれたこととも無縁ではないでしょう。阪神・淡路大震災までは「株式会社神戸市」とも呼ばれた自治体による経営手腕のユニークさにもつながったともいえますね。

まとめ

東京を中心にした首都圏とは違って関西の「三都」はそれぞれが「自分が一番」と言い張るところがあります。「大阪とは一緒にされたくない」というのは京都、神戸のお決まりのセリフで、大阪は「へっ何、気取ってんねん」と返す。京都は「神戸ってハイカラでおしゃれやね」と言いながら「ウチと格は違うけどな」と心で思い。神戸は「京都って夏、暑すぎやし冬、寒すぎて住むとことちゃうわ」という感じ。お互いの悪口を言い始める際限がないのが特徴ですが、しょっちゅう行き来しています。

「言うのはタダ」という感覚では一致していて、基本的に「三都」とも、お金儲けには肯定的で、稼いでナンボ。江戸のように宵越しのカネは持たないという発想はないようです。

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