Topページ > ライフスタイル > マイホームの購入前に考えよう、自分なりの「ライフデザイン」の描き方
公開日:2017年3月14日

前回のコラムで「ライフデザイン」が大切、ということをお伝えしました。自分の「ライフデザイン」を描くことで人生における危険を回避するだけでなく、生き方が豊かになります。
私自身、「ライフデザイン」を考えることが自身の将来を「楽しく、安心して、自分らしく生きる生活=ワンダフルライフ」にするために最初に考えなければいけないことだと考えています。では、具体的にどのようにして「ライフデザイン」を進めるかを考えてみましょう。

「ライフデザイン」は自分の生き方の「地図」

前回のコラムは「持ち家」か「賃貸」かというテーマでした。住まい方を考える上で「ライフデザイン」を考えることが重要であることをお話ししましたが、ライフデザインは自分自身と家族の将来を考える上での原点。自分が生きていく方向性を決めるのに重要な役割を果たします。

わかりやすく言えば、ライフデザインは「マラソン」のゴールや、「登山」で目指す頂上のようなものです。筆者は、趣味でマラソン大会に出場したり、山登りに出かけたりします。マラソン大会ではすでにコースが設定され、沿道ではボランティアの方々が給水してくれたりしますので、よほどのことがない限りミスルートすることなく走り続けていればゴールに近づいていきます。登山で山に入るときには必ず地図やコンパス、必要な装備を準備し、どのルートを行くか検討してから出かけるでしょう。ところが、人が生きるための道には決められたルートがあるわけではありません。自分がどこにたどり着きたいかを意識していなければ思ったところとは全く違う方向に進んでしまうこともあります。

その途中で費用が発生したり、それまでに必要な知識や経験が必要になったりすることもあります。選択を迫られたときにも進むべき方向がはっきりしていれば迷うこともないでしょう。欲しいものがあってもただ「我慢する」と考えるとストレスになりますが、「将来の目標のため」と思うと誘惑を回避できるかもしれません。ライフデザインをすることにより「住居費」「教育費」「老後の資金」という人生の三大支出に対する準備だけでなく「生活費」「趣味」「住まい方」「仕事」「人脈形成」など、様々なことに良い影響を及ぼします。「ライフデザイン」は自分の人生の「地図」となります。

まず「目標」を設定する

「ライフデザイン」すなわち「人生設計」について考える最初のステップは、人生の「目標」を設定することです。

これはなるべく先まで、できれば自分が死ぬときまで考えておいたほうがいいでしょう。最近は「長生きのリスク」といわれるように、日本人の平均寿命が延び、老後資金を計画的に考えておかないと「貧困」「老後破綻」に陥る可能性も否定できません。そして、その時自分と家族がどのようになっていたいか、という姿をなるべく具体的にイメージします。どんな生活をしていたいのか。その時家族は?その時の資産状況は?ここにはさまざまな外的な影響もあります。たとえば、自分や配偶者の親の年齢や子供の年齢などによっては、介護の可能性や、まだ教育費がかかる、などといったこともあり得ます。また、その途中に自分なりのチェックポイントを作っておけばなお良いです。5年後、10年後、20年後などにチェックポイントを設定し、そのチェックポイントを通過できればルートから外れていないと確認できます。親の介護などはその時にならないとわからない不確定要素がありますが、子供の教育費についてはある程度予測が可能でしょう。子供が「留学したい」とか「医者になりたい」という将来を望むならばそのための教育資金も手厚く準備しておく必要があります。子供が自分で「勉強したい」と意欲を示しても親が「お金が無いから」という理由で子供の選択肢を狭めてしまうのはできれば避けたいことでしょう。

お金がかかる趣味を続けたい、例えば「車好きで3年に1度は新車に買い替えたい」「一年に1度以上海外旅行に行きたい」「定年後は年間50ラウンドくらいゴルフをしたい」「リタイア後は海外に移住し気ままに暮らしたい」などという趣味をお持ちの方はそのことも考慮した資金計画が必要です。「老後資金」はそこまで考えておかなければいけません。「何歳までに資産をいくら作り独立起業する」という目標もあるでしょう。資産形成はお金だけでなく、人脈や知識、経験といったものも必要になります。その目標を達成するためにやらなければいけないこと、やらなくてもいいことも見えてきます。

状況が変われば見直す

もちろん、これから何十年も先のことはわかりません。自分自身の希望が変わるかもしれませんし、子供の進路も想定とは違う選択をすることになるかもしれません。趣味も変わるかもしれません。その時にはもう一度見直せばいいのです。ただ、何も考えず無計画なまま日々の生活を送り、定年まであと数年となってから老後資金が足りないと気が付いてもそこからリカバリーするのは至難の業です。

ファイナンシャル・プランナーはこうした「ライフプラン」を示し、家計の無駄を削減や、住宅ローンの見直し、保険の見直しなどによって将来を安心して過ごすために今からできることをお伝えしますが、もう一歩進んで自分の実現したい将来を実現するための「攻めのライフプランニング」こそが「ライフデザイン」の醍醐味といえるのではないでしょうか。100人いれば100通りの「ライフデザイン」があります。自分自身のためのオーダーメイドです。あなたも自分の「ライフデザイン」をしてみましょう。早く始めるほど効果があります。

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