Topページ > ライフスタイル > マイホームは「持ち家」か「賃貸」か、その決め手は「ライフデザイン」
公開日:2017年3月4日

今賃貸住宅に住んでいる方で、以下の項目に該当する方に「どんなことを基準に「持ち家」か「賃貸」かを考えればいいか」についてのヒントをお伝えします。
・ いずれは持ち家が欲しいと思っている
・ 持ち家を買うべきか、このまま賃貸に住むか悩んでいる
・ このまま賃貸でもよいと思っているが本当に大丈夫か不安

「家」は人生最大の買い物。住宅ローンが生活を圧迫しないか、は多くの人が悩むと思います。「いくら借りられるか」ではなく、「いくらなら返済できるか」を考えなければいけないとよく言われますが、「家に求めるもの」は自分なりに考えなければいけません。

自分の「ライフデザイン」は自分あるいは自分の家族だけのもの。自分と家族の将来を考えたうえでどちらを選択すべきなのか考えるべきです。

自分の「ライフデザイン」を考える

最初に考えること。それは「将来、自分と家族がどのような生活をしたいか」ということです。目標を設定し、それをどのように実現するかを考え、そのためにはどのような環境が必要かをイメージします。生きていくことは「選択」の連続です。住宅のことだけではなく何にでも当てはまることですが、自分の実現したいことがイメージできていないと、選択しなければいけない時に、その基準を設けることができません。「なんとなく」とか「まあいいか」と根拠もなく選択することを続けた結果、自分の思っていた将来とは全く違う結果になってしまうこともあるのです。

「持ち家」か「賃貸」かという住宅の問題は30年、40年、50年先を見据えた「ライフデザイン」をするところから始まります。「周りが買っているから」とか、きれいに作られたモデルハウス・モデルルームを訪問し、営業マンのトークに流され、気付いたら申し込んでいた、などという衝動的な住宅取得によって、将来の自分と家族の生活が制約を受けてしまうのは好ましいことではないでしょう。(実際「住宅の衝動買い」は少なくないといわれます)

「住宅費」が生活に与える影響

「住宅資金」は「教育資金」「老後資金」と並ぶ「人生の三大資金」です。生活するためには住宅費のほか、生活費、趣味にかかるお金など様々な資金需要があります。「教育資金」の負担、「老後資金」の確保を考えつつ、「住宅費」の負担をしていくことになります。

子供が生まれれば「教育資金」のことを考えないわけにはいきません。また、平均寿命が男女ともに80歳を超え、まだ伸びている日本では「長生きのリスク」といわれるほど「老後資金」の確保も重要な課題です。住宅を取得するとき、ほとんどの人は「住宅ローン」を組むでしょう。「賃貸」に住み続ける人はずっと家賃を負担し続けることになります。多くの人にとって「住宅費」は長期間の負担になります。将来の「収入」と「支出」の見込みを考慮した綿密な資金計画は欠かせません。

持ち家と賃貸のメリットとデメリット

では、具体的に「持ち家」と「賃貸」にはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

メリット デメリット
賃貸 ・ 変化するライフスタイルに合わせた住み換えが容易 ・ 資産としての価値はない

・ 自分の趣味での改修などは困難

・ 「退去」せざるを得ないケースも

・ 周辺相場で賃料の値上げも

・ いつまでもかかる「賃料」

持ち家 ・  ローン返済完了後は完全な所有権を取得できる

・  資産としての価値

・  自分の意思で改修などが可能
(マンションでは制約あり)

・  老後も住居の心配がない

・  保有コストがかかる

・  売却したいときに売れるかわからない(売却に時間がかかる)

・  家族構成・環境の変化による住み換えは困難

・  相場変動による資産価値の下落リスク

・  災害リスク

賃貸の最大のメリットは「ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる」ことです。一方、最大のデメリットは「いつまでも賃料負担が続く」ことだといえます。特に「長生きのリスク」を考えた時、リタイア後も賃料を負担し続けることは大きな負担です。

持ち家の最大のメリットは「ローン返済が終われば完全な所有権を得られる」うことでしょう。一方、デメリットとしては「相場変動による価値の下落」と「災害リスク」ではないでしょうか。「持ち家」と「賃貸」でかかる住宅費を比較すると「あまり変わらない」という話を聞くことがあります。「持ち家」の場合には固定資産税・都市計画税などや自主的に積み立てる修繕費などの負担があります。ある年齢までは「あまり変わらない」ということもできますが、長生きするほど「賃貸」は賃料の負担が重くなることを意識しておく必要があります。

自分に合った選択

自分の将来計画として

  • 将来、両親と二世帯住宅に住む
  • 両親が亡くなった後は両親が住む実家に住む予定
  • リタイア後は田舎や海外に移り住む予定なのでそれまでは賃貸に住んで資金を貯める。
  • 老後資金も十分に確保できる見込みがある

など、住居計画に見通しがあれば賃貸に住み続けても心配ないでしょう。一方、リタイア後に収入が大きく減ることが予想され、それまでに形成できる資産も限られている場合、「持ち家」を取得することで得られる安心も大きいと思います。

自分に合った住宅のありかたを考えて選択し、デメリットやリスクとなる部分をどのようにカバーするかを考えるべきだと思います。まず、自分の「ライフデザイン」を考えるところから始めましょう。

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