Topページ > ライフスタイル > 3度離婚を経験した弁護士が教える「円満離婚」とかかるお金
公開日:2017年4月20日

現在、3人に1人が離婚する時代といわれており、離婚を考えている人も少なくないようですが、実際、離婚を切り出してから成立するまでの期間、養育費や財産分割など離婚にまつわるお金、子どもがいる場合には子どもとの面会など、いろいろ気になることも多いことでしょう。そこで、離婚にまつわる気になる点をポイントをかいつまんでお伝えしていきます。

離婚が成立するまでどれくらいかかる?

初めまして。弁護士の原口未緒です。勇気を振り絞って相手に離婚をつげたもののすぐには承諾してくれないケースは多いことでしょう。離婚を希望する方からしてみればどれくらいで離婚が成立するのかは気なるポイントですよね。これは、協議で離婚できるんか、調停、もしくは裁判までいくのかによっても離婚が成立する期間はだいぶ違うと思います。協議離婚であれば、極端な話し双方が合意すれば1日で離婚することもできますし、裁判までいくと数年かかってしまいます。

私自身のケースをお話ししますと、恥ずかしながら、私には30代のときに3度の離婚経験があります。いずれも3年と持たずに離婚をしてしまいました。幸いにして、子供はおりませんでしたので、このように短期間に何度も離婚をすることができた、と言うこともできたかと思います。

離婚にかかった期間は、1度目は、離婚を切り出してから離婚届を出すまでには約1年、2度目は、2〜3ヶ月、3度目は 9ヶ月でした。1度目と2度目は私の方から、3度目は夫の方から離婚を切り出されました。いずれも協議離婚で、期間としては比較的短い方だったと思います。

婚姻費用、養育費、財産分割、年金分割、知ってきたい離婚にまつわるお金

離婚をするときに揉めるのがお金まわりのこと。養育費や財産分割など、離婚時のお金について押さえておきましょう。

日本では、男性の方が、女性に比べて収入が高い傾向にあり、そのため、子育ては主に女性が行なっていることが多いので、離婚の際には、男性が女性に対して、財産分与や養育費を支払うことが多いです。

財産分与とは、結婚期間中に夫婦で蓄えた財産を(基本的には)半分に分けるものです。夫・妻、どちらの名義のものも含まれます。例えば、不動産も住宅ローンも夫名義であっても、夫婦の共有財産となります。また、退職金や生命保険の解約返戻金など、現金化できない資産であっても、離婚時や別居時に退職や解約したと仮定して、その時点での金額を算出します。

また、世間では、男性が女性に慰謝料を支払わなければならないと誤解をされているようですが、慰謝料は、例えば不貞行為をしたなど、離婚となったことに責任がある場合に支払うものなので、価値観の不一致など、夫婦どちらにも責任がない場合には、慰謝料を支払う必要はありません。もっとも、離婚を切り出した方が早く離婚をしたい場合には、相手に離婚に応じてもらうために、お金を多く払う、ということはよくあります。いわゆる「時間を買う」ということになるわけです。

もし、お金を多く払うと言っても相手が離婚に応じてくれない場合には、婚姻費用を払いながら別居を続けるしかありません。現在の裁判例では、3〜5年以上別居をしている夫婦であれば、婚姻関係がすでに破綻しているとして、離婚を認める傾向にあるからです。婚姻費用とは、別居中の生活費の分担額のことを言います。最低額については家庭裁判所で双方の収入から算定をしています。ちなみに、養育費についても双方の収入から算定できる「養育費算定表」というものがあり、それに基づいて金額を決めます。

他にも年金分割がありますが、これは、実際にはお金を払うものではなく、離婚するまでに支払っていた妻の分の年金保険料のデータを分割して移すことです。具体的には、ご夫婦で年金事務所または公証役場に行って手続きをします。

離婚は超えなくはならないハードルがいろいろある

私の場合、いずれも協議離婚で短期間で離婚をすることができたのですが、私の両親は調停から訴訟までして、約5年かかりました。その間、私たち子どもは、すでに大学生でしたが、やはり、一緒に住んでいない方の親とは会いづらくなりました。お子さんがまだ小さいうちは、離婚が成立するまでは、会わせてもらえなかったり、面会交流についてのルールが決まっていなかったりで、なかなかお子さんに会うことができません。

離婚協議中に一番大変なのは、精神的な負担です。特に、私もそうでしたが、代理人を介さずに、直接2人で話し合いをしている時には、すごく精神的に辛かったです。

中途半端な気持ちでは離婚は進まない!相手に切腹を言い渡す気持ちで!

現在、奥様に対して離婚を考えておられる男性の方は、これまで奥様に対して、ものすごく我慢をして、奥様のスタイルや考え方などに合わせてこられたのではないかと思います。というのも、その我慢も限界が来て、もう離婚、ということになるケースが多いからです。

このような方は、元々優しくて、奥様に合わせてきた方なので、いざ離婚、となっても完全に奥様のペースにのまれてしまっている方が多いです。それに、自分から離婚を言い出したという罪悪感や、お子さんに対して申し訳ないという気持ちから、中途半端な形で離婚のお話がなかなか進まない、ということがよくあります。

私は、離婚を切り出すのは、相手に切腹を命じているのと同じようなものだと思います。切腹を命じた以上、相手が腹を切った後に首を切り落とす介錯をしてあげなければなりません。そうでないと、相手は腹を切った痛みでいつまでももがき苦しまなければなりません。ですから、辛くても、もうやり直せないのなら、最後の一撃をする必要があるかと思います。それがかえって優しさかと思います。

奥様に自分を嫌いになってもらいましょう。そうすれば彼女はすっきりと切り替えて、新しい人生をやり直すことができると思いますよ。

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