事例:家族有りビジネスマンのプロフィール
夫35歳 年収600万 /妻35歳 専業主婦 /子2人(未就学児)
住宅ローン返済中 金融資産200
万一時の生活費に備える
一家の家計を支えている夫がもし死んでしまったら、夫の勤労収入が途絶えてしまいます。仮に月々40万円使っていたら、住宅ローン(団体信用生命保険加入の場合)や夫が使っていた分を除いた額を何らかの形で確保しなければなりません。
万一時に必要な生活費の不足分=現在の生活費-万一後に不要となる費用-公的年金等で補てんされる額-配偶者の勤労収入
仮に支出が月平均40万円で、住宅ローン月々10万円返済、夫の小遣いや食費等で月々6万円、受け取れる遺族厚生年金等で月々14万円、万一後も妻は専業主婦とすると、下記の額が万一時に不足します。
万一時に必要な生活費の不足分 40万円-10万-6万-14万-0万=10万円
月平均で10万円足りないので、何らかの形で備える必要があります。備え方で代表的なのが生命保険の活用です。月々10万円受け取れる生命保険に加入していれば、不足分をカバーできます。
加入に向いている保険……収入保障保険(契約者・被保険者:夫、保険金受取人:妻)
保険金額:年金月額10万円、保険期間と保険料払込期間:夫の年齢で65歳迄
保険料イメージ 月々3,000円強~(保険会社や喫煙・健康状況によって異なります)
妻が万一時の生活費に備える
勤労収入のない専業主婦の妻であっても、万が一のことがあれば家族は困ってしまいます。妻がしていた家事等は誰がするのでしょうか?もし新たに子を預けたり外食が増えたりするなら、外部へ委託する費用を備えておいた方が良いです。保険期間は子どもが社会人になるまでか、家事をひと通りできるようになるまでが望ましいです。
加入に向いている保険……収入保障保険または定期保険、
保険料イメージ 月々1,000~2,000円程度
将来の教育費に備える
今は負担していないけれども、子どもが進学することで必要になってくる学費等は、別途備えておいた方が良いです。奨学金制度を利用することも選択肢としてありますが、保険でも備えるなら、どの学費を備えるか、現状どのくらい貯まっていて不足分がどのくらいか、貯蓄も兼ねるのか等を考慮した上で、備える額や期間を判断しましょう。
加入に向いている保険……保障のみなら定期保険、貯蓄も兼ねるなら学資保険または終身保険(特に低解約返戻金型)
保険料イメージ 保障のみの場合で月々1,000円強~
上記以外でも夫婦の医療保険やがん保険に加入している人は多いです。昨今は介護に備えて保険会社の介護保険に加入したり、就業不能に備えて所得保障保険に加入したりする人も増えています。どの保険にも言えることですが、生命保険会社の保険に加入するのは任意であるということです。夫や妻が亡くなっても困らないほどの貯金や収入(配偶者)があれば保険に加入しなくても良いですし、加入したくない人は加入しなくても良いのです。
不安のない(少ない)生活を送るために生命保険を上手く活用しましょう。
※生命保険の保険料は保険会社や保険商品によって異なり、加入する人(被保険者)の状況等によっても異なります。保険会社のホームページにある保険料シミュレーションで試算でき、パンフレットでおおよその保険料は確認できます。具体的な保険料や手続きは保険会社や保険代理店に問い合わせて下さい。