Topページ > 保険 > 保険は誰のため?結婚したときに、生命保険を見直すべき理由
公開日:2017年3月27日

会社員のAさんは30歳、同い年の奥様と1年前に結婚され、生後3ヶ月のお子さんがいます。「独身時代に母が契約してくれた生命保険に、そのまま続けて加入しているが、子どもができたので保障額を含めて見直したい」とのご相談です。契約者はAさんですが、保険料は今もお母様が払っておられるとのこと。今回は、Aさんの相談事例を踏まえて、結婚したときになぜ生命保険を見直さなければならないかについてお話しします。

結婚したときに生命保険を見直すべき理由

結婚後のライフプラン 保障は誰に何のために

生命保険に加入する本来の目的は、万一の場合の保障を得ることです。その目的が必要になってくるのは、結婚して自分の収入で家計を支えることになってからといえるでしょう。自分が死んだときに、残された配偶者や子どもが、同じように暮らしていけるようにしておかなければ、保険に入る意味がありません。

Aさんの保険証券を確認したところ、受取人がお母様になったままでした。これでは、万一のときに保険金はお母様が受け取ることになってしまいます。まずは、奥様が受け取れるように、急いで受取人変更の手続きをするようお伝えしました。それに伴って、保険料も今後はAさんが支払うことを助言しました。

保険金額の考え方 公的な遺族年金の上乗せ

Aさんが加入している生命保険は、死亡保障額は300万円の終身保険でした。独身の時なら、これで問題なかったと思われますが、妻子がいて家計を支えている男性としては、保障額が少ないといえます。だからといって多ければいいというものでもありません。負担する保険料が大きくなってしまいます。
生命保険はあくまでも公的な保障の上乗せです。適正な保険金額を知るためには、まず必要な保障額と公的な保障を知っておかなければなりません。遺族に必要な生活費と遺族の収入見込みから個人で必要な保障額を算出することができます。

遺族に必要な生活費 = ① + ② + ③
① 末子22歳までの生活費…年間生活費×70%×(末子22歳-末子の現在年齢)
② 末子22歳以降の配偶者の生活費…年間生活費×50%×末子22歳時点の配偶者の平均余命
③ その他の資金…教育資金・子の結婚資金・住居リフォーム資金・予備費など

遺族の収入見込み = ① + ② + ③ + ④
① 遺族年金 遺族基礎年金(末子18歳までの期間)総額+遺族厚生年金(末子18歳時の配偶者平均余命までの総額)+中高齢寡婦加算(末子18歳以降のうち配偶者65歳までの期間)総額
② 死亡退職金・弔慰金など
③ 預貯金・有価証券などの自己資産
④ 配偶者の就労収入見込みと配偶者の老齢基礎年金(65歳から平均余命までの総額)

個人で備える必要保障額 = 遺族に必要な生活費 - 遺族の収入見込み

Aさんの必要保障額分を備える保険については現在は奥様が働いていないので、少しでも保険料が安いものをと希望されたため、勤め先の共済制度を第一候補として、そのメリットデメリットを説明しました。

死亡した場合以外の保障も

受取人と保険金額を確認したら、次は死亡以外の保障の見直しです。つまり、病気やけがで、収入が途絶えてしまった時や、不足してしまうことへの備えです。特に住宅ローンの返済を始めたら、収入減少への備えが重要となります。
Aさんの保険には、入院日額5,000円、60歳まで更新できる特約が付いていました。しかし、最近では入院日数も少なくなり、自宅療養となる日数のほうが長くなっています。Aさんには、入院しなくても所得の減額分を補てんしてくれる「就業不能保険(所得補償保険)」があることをご紹介しました。会社員であるAさんなら、健康保険からの支給される「傷病手当金」の上乗せで十分なので、比較的保険料も安く、補てんを受けなかったときは一定額の無事故割戻金がある商品もあります。

保障は生き物です。その時々で備えが必要なケースや金額が変わってきます。特に、結婚や出産、住宅の購入は大きなライフプランの変化です。専門家であるファイナンシャルプランナーの助言を受けながら、少しでも早く見直しをして、万が一のときも安心して暮らせるように、保険に加入している効果を最大限にしておきましょう。

 

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