Topページ > 保険 > 実は火災以外にも使える、補償範囲の広い「火災保険」おすすめの活用法
公開日:2017年4月10日

自然災害の多い日本において、新築物件を購入したら火災保険に加入するのが一般的です。しかし、火災保険の効果を「火事の時だけ」と考えていませんか?火災保険の保障範囲は火災だけではありません。火災保険のカバー力の広さをご紹介します。

火災保険の保障範囲

火災保険は、火災だけでなく水害、雷など多くの自然災害が対象となります。盗難や、日常生活における家具の破損なども対象となります。また、多くの火災保険は保障内容が選択可能です。例えばマンションであれば水害補償は除外する、留守がちな家であれば盗難補償を上乗せする、など個々の事情やニーズに合わせて取捨選択できます。

また、火災保険は年単位での支払いで、月々の負担がなく、補償範囲のわりに保険料の負担が小さいというメリットがあります。その一方で、補償内容が分かりにくいという指摘があるのも事実です。火災保険には地震保険が付随ため、火災・地震保険の差異が分かりにくいのかもしれませんね。地震保険についても解説したいと思います。

「地震」は火災保険の対象外

火災保険では地震・噴火、またはこれらを原因とする津波被害は対象外です。そのため、これらが原因で火災が起きても損害は担保されません。地震等による災害をカバーするには、地震保険に加入しなければなりません。地震保険の保険金支払いは政府が保証を行っており、公的保険に近い性質を持ちます。そのため、火災保険とセットでないと加入できない、保険料が地域ごとに決められている、など独自の決まりがあるのです。

【地震保険の特徴】

  • 保険料が地域・建物構造などで決まっている

保険料は2017年1月に保険料の改定が行われました。地域により違いはありますが、概ね保険証は上昇という結果に。地震大国である日本においては、今後もこの傾向は続くと考えられます。

  • 保険金額(支払額の上限)は火災保険の30%~50%の範囲内

火災保険のように「再調達価格(同等の建物を建てるための価格が支払われること)」を選択することはできません。

  • 4つの損害基準によって支払い金額が決まっている

区分により保険金額の「5%」「30%」「60%」「100%」が支払われます。ただし、時価が限度です。

保険料と保険金額について、上記のような決まりがあります。火災保険であれば各社の保険料を比較したり、補償内容を手厚くしたり、削ったりということが可能です。しかし地震保険は保険料のコントロールができません。今後さらに地震保険料が上昇することも想定しておくといいでしょう。

火災保険の活用法

保障が大切なのは分かっていても「保険料が安い方がいいのでは?」と考える人もいるかもしれません。しかし筆者は、補償範囲を広げた時の効果と保険料の差額を比較すると、補償が手厚くなるメリットの方が大きいとか考えます。

実際に保険料がどの程度違うのか、実際の商品で確認してみましょう。

【条件】

  • 東京都
  • 木造一戸建て
  • 床面積80㎡
  • 家財保険あり(500万円)
タイプ 補償内容 年払保険料(地震保険料は除く)
スリムタイプ 自然災害(火災、落雷、破裂・爆発、風災、ひょう災、雪災など) 25,050円
ベーシックタイプ スリムタイプの補償に加え、盗難、ガス漏れなどによる破裂・爆発などの損害なども担保 32,370円
ワイドタイプ ベーシックタイプの補償に加え、日常生活における不測の事故(掃除中の家財破損など)も担保 35,170円

参照 損保ジャパン日本興亜「THEすまいの保険」クイック試算より

自然災害に盗難やガス漏れ、日常生活の補償も加えたとしても、年払い保険料はそう変わらないと言えるのではないでしょうか。盗難やガス漏れはそうそうある被害ではありませんが、めったにないからこそ損害が出た場合のショックが大きいです。万が一の時のために保険を掛けておくと安心ではないでしょうか。

火災保険の保険料は1年払いからですが、最長で10年一括払いまで可能です。まとめて支払った方が保険料お得になりますが、10年分最初に支払ってしまうと、契約内容を忘れる人も多いです。場合によっては、保険金が支払われる事由があったにも関わらず、補償対象であることを失念していた……などということもあるかもしれません。定期的に見直ししたいならば5年程度の契約をおすすめします。

まとめ

保険料は安い方がいい、という考え方もあります。しかし建物や家財は価格が大きいため、何かあった場合は被害額が多くなりがちです。保険料に大きな差がないならば、手厚い補償にしておいた方が結果的にお得かもしれません。家や家財を守るために、保険料だけでなく、必要な補償を手に入れることを大切に火災保険を選びましょう。

 

〜関連コラム〜
保険アドバイザーを活用し、保険の見直し相談するメリットと注意点とは
FPが指南する学資保険の基礎知識と商品比較、加入方法とは
出産後は生命保険の見直し時、家族で考える賢い保険の使い方
30代に考える、あとで後悔しないための保険の選び方とは
生命保険料控除を最大限活用し、メリットを活かす保険の入り方