Topページ > 保険 > 生命保険の見直し方、「掛け捨て型」と「貯蓄型」その特徴を理解して比べよう
公開日:2017年3月30日

生命保険で貯蓄の神話が崩壊する現在、保険の本来の意味が見直されるのではないでしょか。これから見直しをするのであれば、「貯蓄」と「保険」は切り離して考えたほうが良さそうです。 

生命保険の見直し方〜「掛け捨て型」と「貯蓄型」

掛け捨ての場合

生命保険は自分にもしものことがあった時に残される家族に残すためのものなので、年齢や家族構成、家族の年齢によって保障の期間や保険金額が異なります。子供がまだ小さいので、できる限り多く残したいというのであれば、保険料の負担が少なく保障金額の多い掛け捨て型の保険がいいでしょう。期間は限定されてしまいますが、終身保険よりも大きな金額を用意することができます。しかし、その期間が過ぎれば当然保障はなくなりますので、必要であればまた新たに掛け捨ての保険に加入することになります。

その時の健康状態によっては保険に加入できない可能性もあるので、ある程度は保障期間が長いものを用意しておいてもいいでしょう。掛け捨ての保険でも90歳まで保障が続く商品もあります。厚生労働省の平成27年度簡易生命表によると男性の平均寿命は80.79歳、女性の平均寿命は87.05歳です。いくつまで生きるか誰にもわかりませんが、90歳まで保障があれば男女どちらでも平均寿命までは保障が継続します。掛け捨ての保険で保障を用意するのであれば、必要最低限の身辺整理できる分だけの金額を90歳まで、もしもの時家族が安心して暮らせる金額を子供の独立まで用意しておくといいでしょう。

貯蓄型保険の場合

一言で保険といっても、いろいろな種類があり、その中には保険が必要なくなった時、または突然資金が必要になった時などに解約するとお金が戻って来る保険があります。主に終身保険や養老保険がこれに該当するのですが、必ずしも払った保険料の全額が戻って来るわけではありません。2017年3月までであれば保険で貯蓄するということもできたのですが、2017年4月からはそれが難しくなります。原因はマイナス金利導入により、保険会社の運用が難しくなっているからです。4月からは多くの保険会社で終身保険などの貯蓄性のある保険の予定利率が引き下げられます。そのことによって保険料は上がり、解約返戻率は下がります。

試算例 40歳 男性

終身保険 500万円 保険料 17,470円

90歳定期保険 300万円 保険料 2,439円

65歳定期保険 1,000万円 保険料 2,920円

外貨建て個人年金 保険料 10,000円

40歳男性、保険金額500万円60歳で払い込み終了の終身保険の例で見てみると、3月まで保険料は15,040円、払い込み終了直後の解約返戻金は106%ですが、4月以降は保険料17,470円、解約返戻金は103%となりとなり保険料は16.2%上がり、解約返戻率は3%下がります。かろうじて払い込んだ保険料よりも増えますが、保険会社によっては90歳になっても100%を越えない商品もあります。つまり保険で貯蓄という神話が崩壊することになるのです。しかし、払い込みが終了した後も一生涯保障は継続するのでもしもの時の備えとしては安心できます。解約返戻金よりも一生涯の保障が欲しいという方には向いている保険です。

もし、貯蓄の機能も合わせて欲しいというのであれば、変額終身保険や、外貨建ての終身保険、個人年金などを検討してみてはいかがでしょうか。外貨建ての保険は為替の変動はありますが、予定利率が高めに設定されています。例えば40歳男性が外貨建て個人年金に加入した場合、毎月1万円の保険料を積み立てると、60歳の時の解約返戻金は118%になります。仮に契約時の予定利率が最低保障の1.5%で推移したとしても103.5%は保障されています。変額保険については、運用次第では増える可能性もありますし、減る可能性もあります。しかし、20年30年という時間をかけることで解約返戻金が変動するリスクも軽減することができます。

生命保険控除の観点でお得にする方法

生命保険は、年間で支払った金額に応じて年末調整での所得の控除があります。平成24年度以降契約したものであれば「新生命保険料控除」「介護・医療保険控除」「新個人年金控除」が支払った保険料に応じて各4万円を限度に控除の対象となります。掛け捨ての保険も終身保険も同じ「新生命保険料控除」に該当しますので、この両方に加入していても年間4万円の控除しか受けることができません。もし生命保険を見直すのであれば、この控除を可能な限り使い節税の効果も同時に手に入れましょう。

例えば「新生命保険控除」は掛け捨ての生命保険で、「介護・医療費控除」は終身の医療保険、「新個人年金控除」はドル建ての個人年金で限度額まで控除したとすると合計で12万円控除でき、所得税率10%の方であれば1万2千円節税できることになります。例えば終身保険だけに加入した場合は、「新生命保険料控除」4万円の控除になります。これを、掛け捨ての生命保険と外貨建ての個人年金にすることで「新生命保険料控除」と「新個人年金控除」の両方を使うことが可能になります。

まとめ

4月以降生命保険を見直すのであれば、例えば死亡保障は90歳までと65歳まで保険金額と保障期間の異なる定期保険で準備して、貯蓄は外貨建ての個人年金で毎月1万円積み立てるなど目的別に、保障と貯蓄は分けて考えたほうがいいでしょう。保険料も終身保険17,470だけに加入した場合と比べ約2,000円節約でき、さらに年末の控除も増えて節税の効果も受けることができます。

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