Topページ > 保険 > 過剰な保険を見直そう、住宅ローンにかかる団信や付帯保険のカラクリ
更新日:2017年3月22日

保険はとても大切なものという理解はあっても、加入している保険の内容や支払われる要件に関しては意外と認識不足の人が多いのではないのでしょうか?ましてや、何かに付帯している保険となるとますますわかりづらくなります。
そこで、今回は住宅ローンに付帯する団信について確認してみたいと思います。

金融機関が提供している団信(団体信用生命保険)の現状

もともと、団信は民間の金融機関が住宅ローンを貸す時に、万が一、借主が死亡しても借入金を残さず返済してもらうために加入を義務づけている保険です。もちろん、借主の家族にとっても住宅ローンが残ると返済できない可能性があるため団信の加入は必要不可欠と言っていいでしょう。

現在、金利低下で金融機関は住宅ローンの金利差だけでほかの金融機関との差別化を図りづらくなりました。そのため、団信を死亡保障や高度障害状態だけでなく、医療保障の内容を充実するようになったようです。つまり、金融機関の多くは住宅ローンの金利に差がなくても団信に差があるという事になります。

この民間の金融機関の団信の保険料は金利の中に組み込まれているため、別途保険料を払う必要がありません。ただし、この金利は団信の医療保障部分の保障内容が厚くなればなるほど0.1%から0.3%上乗せされます。例えば借入金3000万円の35年ローンで0.3%金利が上乗せされたら約180万円多くローンを払うことになります。

一方、住宅金融支援機構のフラット35の住宅ローンの場合は、団信は任意加入であり、団信加入の場合は別途保険料が必要になります。

団信の医療保障あれこれ

では、団信につく医療保障にはどんなものがあるのでしょうか?いくつかご紹介しましょう。

  • がん(悪性新生物)と診断されたら住宅ローン残高が0円になる
  • がん(悪性新生物)と診断されたら住宅ローン残高が1/2になる
  • 3大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)で所定の状態になったら住宅ローンの残高が0円になる
  • 8大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中・高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎)で所定の状態になったら住宅ローンの残高が0円になる
  • 11大疾病(がんまたは10種類の生活習慣病)での180日以上の継続入院で住宅ローンの残高が0円になる

注意とするとがんと診断されても悪性でないと対象にならなかったり、病名がついただけでなく60日以上の所定の状態という医者の判断が必要だったりと様々な要件があるので確認しましょう。

生命保険の見直しの必要性

以上のように団信で医療保障の拡充の場合、支払う住宅ローンが増えますが、医療保障が充実します。そこで、保障の重複などを避けるためにも生命保険の見直しが必要になります。

また、フラット35の場合は、団信が任意加入ですから民間の生命保険の死亡保険(収入保障保険や定期保険)で代用することもできます。年齢によっては民間の保険会社の保険のほうが保障に対して、負担する金額が安い場合もありますからしっかり検討しましょう。ただし、団信の場合、死亡したら住宅ローンが弁済されるだけですが、民間の生命保険の場合は、死亡時の保険は相続になるため、場合によっては相続税がかかる場合があります。

まとめ

以上のように、団信には生命保険の死亡保障や医療保障をカバーする役割があります。生命保険に加入する目的を整理してみると、団信があれば十分だったり、団信で一部保障がカバーできていたりします。よって、生命保険を見直す必要があります。

新たに加入するのか、既存の保険を減額したり保障を減らしたりするのかは人それぞれの環境や事情によっても違ってきます。まずは、ファイナンシャルプランナーなどに相談しながらしっかりライフプランやキャッシュフロー表を作成することをお勧めします。

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