
保険アドバイザーに相談するメリット
入院期間の短縮や先進医療など時代の変化に合わせ、保険の内容や種類は大きく変化しています。目的や保障内容によって特徴が違い、どんなときに保険が支払われ、どういう場合に対象外となるのかを保険商品ごとに調べていくのはかなりの負担。そこで頼りになるのが保険アドバイザーです。自社商品の取り扱いや、銀行の窓口や保険代理店、来店型の保険ショップなど複数の保険商品を取り扱う保険アドバイザーもいます。
FPをしている筆者への相談事例として多いのが、「万が一の際に必要な金額はいくらか」というもの。おひとりさまなら家族に残すための死亡保険は要らない代わりに、病気やけがで仕事ができなくなった場合に備えた収入保障保険を検討すると良いでしょう。社会保障や企業の制度で補いきれない部分を、年齢や家族構成に応じてシミュレーションしていますが、保険アドバイザーにもファイナンシャルプランナーの資格保持者も増たことでそれぞれの事情に合った相談ができる体制も整ってきているように感じています。
保険アドバイザーへの相談は、費用がかからないこと、多くの商品の中から希望に沿った保険商品をピックアップしてもらえること、その場で契約までできることが大きなメリットだといえるでしょう。
保険アドバイザーに相談する注意点
いいことばかりに思える保険アドバイザーへの相談。ですが、注意しておきたい点がいくつかあります。まず、無料で相談できるのは何故なのか。単純に考えても人件費や場所代、広告宣伝費などの経費がかかるわけです。それでも相談料を無料にできる理由は、保険取扱店の収益構造をみる明らかです。保険ショップを例にとると、来店したお客さんが保険を新規に契約すると、保険会社から紹介手数料が保険ショップへ支払われています。ですから、紹介手数料が高い保険会社の商品や、その時期保険会社が売りたい商品を勧められることが考えられます。つまり収益構造上、保険アドバイザーは中立的な立場を心がけていても、時と場合によっては自社の利益を優先した商品案内となるのが当然の流れといえます。
ちなみに保険会社では、保険月と言われる11月に、銀行や証券会社などの金融機関では、会社の決算月にあたる3月、9月に保険の営業を強化する傾向があります。急いで契約することなく、いったん持ち帰って検討する余裕を持ちましょう。
保険アドバイザーを効果的に活用するには
保険アドバイザーに相談する前に、保険の基本について書かれた書籍を何冊か読んでおくのもひとつの手です。保険の基本を知ることは、自分に必要な保険かどうか判断するための最低限の材料となります。
また、保険の販売をせずアドバイス料で仕事をしているFPに相談することもお勧めです。保険の販売が収益源でないため、顧客の意向に沿った相談が出来ることが魅力的です。保険は、めったに起こらないが起こったときに経済的なダメージが非常に大きいことに備えるものです。将来の不安は何か、それに備えるために必要なお金はいくらかを算出し、足りない部分だけの保険加入を保険アドバイザーに相談することで必要以上の支出を防ぐことができます。
保険アドバイザーに相談するには無防備なままでなく、ある程度の知識武装が必須です。いざというときに十分な保障を受けられるよう、起こるリスクを想定ししっかりと備えておきたいものです。
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